研究課題/領域番号 |
19K09548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂本 昭夫 京都大学, 医学研究科, 講師 (40335964)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 処理骨 / 骨肉腫 / ラット / 液体窒素 / パルツール / 骨腫瘍 / パスツール法 / 塩基性線維芽細胞増殖因子 / 悪性骨腫瘍 / 動物モデル / パスツール / 骨形成 / 骨吸収 / パスツール処理骨 / FGF-2 |
研究開始時の研究の概要 |
骨肉腫は若年者に好発する高悪性度骨腫瘍であり、罹患骨切除後殺細胞処理し再利用する再建法が使用される。処理骨再建は臨床使用されているにも関わらず、処理骨の吸収が問題となるが、効果改善を目的とする研究はされていない。本研究において処理骨骨髄内への付加処置を可能となるラット骨外固定モデルを作成する。骨新生促と骨吸収抑制のため、ゼラチンゲル溶解FGF-2骨骨髄内留置、処理骨骨髄内有茎血管移植、処理骨周囲人工的膜様構造物(unsintered hydroxyapatite and poly-L-lactide composites: u-HA/PLLA)被包、の3処置をラット処理骨モデルにて検討する。
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研究成果の概要 |
悪性骨腫瘍切除後欠損後、切除骨を殺細胞処理後再利用し再建される。本研究にてラット大腿骨処理骨モデルを確立させた。大腿骨骨幹中央部に10mm長骨を切除し、切除骨をパスツール処理(60度30分間加温)または液体窒素処理し、Poly Ether Ether Ketone(PEEK)プレートとスクリューにて再固定した。悪性腫瘍切除として、周囲筋切除モデルを作成した。また、処理骨骨髄内にFGF2含有人工真皮(ペルナックG)挿入した。処理骨-ホスト骨の骨形成、骨癒合スコアは、筋切除群により低下した。処理骨は骨リモンデリングが起きず、CT値が上昇し、FGF2投与群にて低下し、骨リモデリングが改善された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性骨腫瘍切除後は処理骨のみでの再建は難しいと考えられている。処理骨ラットモデルの目標は、薬剤処理などの低侵襲による処理骨単独での再建である。悪性骨腫瘍切除に処理骨のみでの再建は低侵襲となり合併症も軽減できる。また、このポリエーテルエーテルケトン樹脂(Poly Ether Ether Ketone: PEEK)とスクリューにて再固定したラット大腿骨処理骨モデルは、処理骨骨髄内への薬剤注入を可能となる。FGF2は処理骨に対する骨リモデリング亢進させる可能性がある。また、このモデルは処理骨だけでなく、偽関節や感染モデルに応用できる。
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