研究実績の概要 |
本研究の目的は、大規模一般地域住民コホートを用いて脊柱後弯症の縦断的追跡調査を行い、その新規発生率、自然経過、予後、危険因子を解明し、脊柱後弯症の新たな治療指針を策定することである。今回、立案した研究計画は1.第3次追跡調査の解析、2.脊柱後弯症の疫学的実態の解明、3.脊柱後弯症危険因子の地域へのフィードバック、の3つである。2022年度の成果としては、1.第3次追跡調査の解析を2019年度に引き続き行った。さらに2013年第2次検診時に得られた腰椎検診およびMRI検査結果と、すでに本体コホートの検診で得られているX線調査結果をレコードリンケージすることにより、脊柱後弯症に関連するデータを解析中である。2018年第3次検診でも同様の手法を用いた検診を実施し、そのデータの解析も進行中である。その結果得られた成果を一部、学会発表および論文化を行った。
橋爪洋、…、高見正成、…、山田宏.一般住民における PI-LL, サルコペニアと腰痛の関係 ―The Wakayama Spine Study―.第52回脊椎脊髄病学会学術集会(札幌)2023.4.14
Teraguchi M, Hashizume H, Asai Y, Oka H, Nagata K, Ishimoto Y, Iwasaki H, Tsutsui S, Takami M, Tanaka S, Yoshida M, Yoshimura N, Yamada H. Association between modic changes, disc degeneration, and pelvic incidence-lumbar lordosis mismatch in a large population based cohort: the Wakayama spine study. Eur Spine J. 2023 Apr 26. doi: 10.1007/s00586-023-07702-8.
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