研究課題/領域番号 |
19K09638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
松井 康素 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, ロコモフレイルセンター, センター長 (50501623)
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研究分担者 |
大塚 礼 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 部長 (00532243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大腿部 / CT画像 / 筋断面積 / CT値 / 加齢変化 / 運動機能 / CT値 / サルコペニア / フレイル / 転倒 / 骨粗鬆症 / ロコモティブシンドローム |
研究開始時の研究の概要 |
国立長寿医療研究センター病院でのフレイル・サルコペニアレジストリによるデータベースを活用し、虚弱高齢者の大腿中央部CT画像にて筋肉・脂肪形態的変化と運動機能、転倒、骨粗鬆症等各種疾患、認知機能との関連、また3年間の縦断的調査にてフレイル進行や要介護化リスクに及ぼす影響を明らかにする。また地域在住中高年者を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究 (NILS-LSA) 」における健常高齢者の同画像での筋肉・脂肪の形態の加齢変化を男女別に明らかにする。両者より、老化、要介護化過程での大腿部の筋肉・脂肪の変化が運動機能や転倒、骨粗鬆症等の疾患へ及ぼす影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
サルコペニアの新評価法として、CT画像にて大腿部筋肉を量的質的に評価し、また脂肪を含め運動能力やサルコぺニア分類との関連性や加齢変化を調査した。病院外来受診者に対する研究では、大腿四頭筋断面積は筋力と関連性か最も高かったのに対し、質を示すCT値は身体機能との関連性か最も高く、更に、筋肉量だけでなく、脂肪量とCT値を組み合わせた評価にて、サルコペニアの病因や男女の違いをより良く調べることができた。疫学研究では、大腿四頭筋の筋量・筋質の年齢との関係性は性別や構成筋により異なること、膝伸展筋力に寄与する同筋の筋量・筋質は、性別・構成筋毎に異なることが示され、大腿中央部CT画像評価の有用性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会を迎えた今、高齢者が身体的機能を維持し活動的に過ごす「健康長寿」を多くの国民が達成することが社会の喫緊の課題である。課題の解決には、加齢による減弱が最も顕著な大腿部の筋肉の加齢変化の詳細を先ず明らかにし、その評価法が有用性であることを示した上で、同評価を基に高齢者に筋肉の維持や改善を促す事が有用である。本研究では、大腿中央部のCT画像1スライスで、筋断面積計測にて正確に筋量が評価できるのみでなく、これまで評価されて來なかった筋肉の質についても大腿四頭筋の筋毎に評価したり、筋間脂肪を評価することの意義を示した。本研究結果を元に、近い将来その評価法の臨床応用を目指した発展が期待できる。
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