研究課題/領域番号 |
19K09643
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大関 信武 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 講師 (10755359)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 半月板 / MRI / 超音波 / 半月板欠損 / MRI解析 / 3D MRI / 超音波画像診断 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症は本邦で約800万人が罹患しており、軟骨の摩耗、骨棘形成、半月板損傷、滑膜炎などが慢性の経過で進行する。我々が開発した3D MRI解析ソフトウェアにより、軟骨や半月板の客観的定量評価が可能となり、半月板逸脱、軟骨の摩耗、骨棘形成などの病態を描出できる。本ソフトウェアのvalidationには新鮮凍結ブタ膝を用いて行う。また、様々な症例における解析を行い、骨棘の評価や血管増生の評価には超音波検査も併用し、変形性膝関節症の病態を包括的に検証する。これまで困難であった変形性膝関節症の発症予防・早期介入の治療指針の基盤を確立し、また新規治療の有効性を評価する基準を確立する研究である。
|
研究成果の概要 |
3D MRIソフトウェアを用いて変形性膝関節症患者および半月板損傷と診断された膝を解析した。また、高位脛骨骨切り術や半月板手術の対象となる膝に関しては関節鏡での軟骨評価と、3D MRIで解析可能な軟骨面積率との対比を行ない、関節鏡所見と軟骨面積率の関連性を見出すことができ、3D MRIの妥当性を示した。また、半月板は軟骨を被覆することにより軟骨保護作用があり、3D MRIで計測した半月板被覆率と軟骨損傷の程度が相関することを示した。超音波にて人工膝関節全置換術における滑膜を観察し、正常例と比較して肥厚、血管増生が認められること、半月板が逸脱していることを検証できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、変形性膝関節症患者および半月板損傷の診断を受けた膝を3D MRIソフトウェアで解析した結果、関節鏡所見と3D MRIによる軟骨面積率の関連性を見出すことができた。3D MRIの妥当性を客観的に示すことができ、今後の変形性膝関節症患者の診断や治療方針決定に大きな役割を果たすことができた。また、半月板被覆率と軟骨損傷の相関を3D MRIを用いて示すことができた。今後、半月板の被覆を改善することで軟骨損傷の予防につなげる治療法の開発に貢献することができた。超音波診療の有用性についても示すことができた。
|