研究課題/領域番号 |
19K09644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
野田 政樹 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 非常勤講師 (50231725)
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研究分担者 |
江面 陽一 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (50333456)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フレイル / サルコペニア / 活性酸素 / Poldip2 / Poldip2 / ROS / 骨細胞 / 酸化ストレス / 細胞内調節因子 / 不動化 / 加齢 / 運動 / POLDIP2 |
研究開始時の研究の概要 |
フレイルとサルコぺニアは 加齢に従って進む。その加齢は 活性酸素(ROS)による細胞と組織の障害の蓄積が関与する。Poldip2は この活性酸素(ROS)を産生する酵素であるNOX4を促進的に制御する分子である。生体の骨細胞は 体を動かす際の身体の荷重の変化を感知するセンサーで 身体的フレイル(脆弱性)とサルコぺニアの状態における運動量の低下を感知し骨量を減少する。本研究はPoldip2の骨細胞(オステオサイト)におけるフレイル・サルコペニア関連状態に際しての(1)発現とその(2)制御と(3)機能を解析して この分子の意義を解明する。
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研究成果の概要 |
高年齢化の進行により各臓器の退行変性が生じるが特に筋肉と骨格を含む運動器においてはその変化はフレイル・サルコぺニアとして本来身体の持つ動く機能のみならずこれと連動する代謝ならびに神経機能とも連関する点で重要である。筋肉組織および骨格組織における老化では他の臓器と同様に活性酸素のレベルが正ならびに負の制御機構により統御される中で加齢によりそのバランスが正の方向に傾く。この活性酸素を制御するNOX4はPoldip2による促進性の刺激を受けフレイル・サルコぺニア信号の中核となる骨細胞を含む骨の細胞とその細胞骨格調節での活性酸素の新たな制御分子としてのPoldip2の発現と制御を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋力の低下は体幹の支持機能の不安定性により大腿骨頸部骨折、脊椎椎体骨折等の身体の主要な骨格の破綻を引き起こすとともに高齢者の生命予後を悪化させる。従ってフレイル・サルコぺニアの状態からの可及的な回避をすすめ可能な限り改善を目指すことが高齢化社会における健康寿命の延伸の上で鍵となる。活性酸素は細胞内の機能不全により臓器の疾患に至る。この活性酸素の正と負の平衡のうち産生を促進する側の酵素のなかでNOX4は新たな分子のPoldip2による促進性の刺激を受ける。フレイル・サルコぺニアの基盤因子の活性酸素の骨細胞を含む骨の細胞とその細胞骨格やPoldip2の意義の解析は加齢研究の新たな方向を示す。
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