研究課題/領域番号 |
19K09645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
中嶋 秀明 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (10397276)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 活性化ミクログリア / 神経障害性疼痛 / 脊髄損傷 / PK11195 / PET/MRI / 脊髄症 / PET / ttwマウス / キメラマウス / M1 / M2 / 脊髄障害性疼痛 / ミクログリア / ニューロイメージング |
研究開始時の研究の概要 |
慢性疼痛研究に関しては、末梢神経障害性疼痛については病因メカニズムが研究されている一方で、脊髄障害性疼痛発現の病態についての研究は少なく未だ不明な点が多い。本研究では、脊髄障害性疼痛の病態を、中枢神経全体のニューロン-グリア連関によるneuroinflammation(神経炎症)とよばれる免疫応答・炎症反応の持続と考え、特に活性型ミクログリア/マクロファージの経時的な動態や極性変化に注目して疼痛関連物質発現との関係を探索する。また、これらの動態を可視化し客観的に疼痛を評価するために、PK11195 PET/MRIによるニューロイメージング評価方法を臨床応用として確立することを目的とする。
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研究成果の概要 |
脊髄障害由来の疼痛発現について、ミクログリアの活性化が注目されている。ベンゾジアゼンピン受容体(PBR/TSPO)は主に脊髄由来活性化ミクログリアに発現し、TSPOに特異的な結合性リガンドであるPK11195を用いたPET imagingによって、活性化ミクログリアの動態(疼痛)を可視化できる可能性がある。しかし本研究では、PET/MRIを用いた臨床応用例でのuptakeの確認は急性期症例に限られ、慢性期の活性化ミクログリアの動態評価としての有用性は確認されなかった。慢性期に残存する難治性疼痛にはミクログリアの活性化以外の病態が関与している可能性や、他の核種での検討の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄実質の障害による脊髄障害性疼痛発現の病態については未だ不明な点が多く、治療が難渋している要因となっている。活性化ミクログリアが脊髄障害性疼痛に関与していることは理解されているが、本研究では脊髄障害性疼痛における活性型ミクログリアの脳-脊髄領域での動態を理解したうえで、活性化ミクログリアの可視化を試みた。慢性疼痛の客観的評価が行うことができれば大変興味深い研究成果となり得たが、本研究では亜急性期までのuptakeの確認にとどまった。慢性期に残存する難治性疼痛にはミクログリアの活性化以外の病態が関与している可能性も示唆する結果であり、当初の想定とは異なったものの臨床的意義は大きいと考えられる。
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