研究課題/領域番号 |
19K09653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
伊地知 暢広 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (80380624)
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研究分担者 |
小戝 健一郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90258418)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | がん免疫 / 免疫遺伝子ウイルス治療 / 腫瘍溶解性ウイルス / 骨軟部腫瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、難治性がんの根治を目指し、独自開発のがん治療腫瘍溶解性アデノウイルスベクター(Surv.m-CRA)に、「可溶型」の免疫抑制阻害「遺伝子」、あるいは免疫細胞の腫瘍内浸潤を誘導する遺伝子を至適・癌特異的発現制御下に搭載した、革新的な免疫遺伝子・ウイルス治療法の開発を目的とする。これらウイルスは、腫瘍溶解性ウイルスによるがん抗原創出に加え、①腫瘍局所での至適高濃度かつ持続的な免疫チェックポイント阻害タンパク質の分泌によるがん免疫抑制阻害、あるいは、②免疫細胞の腫瘍浸潤が誘導、されることで、強力ながん免疫誘導の相乗的な増強をもたらす革新的な癌治療医薬となることが期待できる。
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研究成果の概要 |
免疫誘導遺伝子を搭載した腫瘍溶解性ウイルスは、革新的な「がん免疫遺伝子・ウイルス治療」として期待されている。本研究では、独自のウイルス作製技術を基盤として、種々の可溶型免疫チェックポイント遺伝子及び免疫活性化遺伝子を搭載した新規のSurv.m-CRAを作製し、in vivo機能検証を行った。その結果、異なる作用を有する他の免疫活性化遺伝子搭載Surv.m-CRAとの併用による治療効果の増強傾向と高い安全性を明らかにした。本成果により、異なる治療作用を有する複数の腫瘍溶解性ウイルスによる、コンビネーション免疫遺伝子・ウイルス治療開発の重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、次世代の「がん免疫遺伝子・ウイルス治療」の開発へ向け、可溶型免疫チェックポイント遺伝子の搭載戦略の有効性を示し、他の免疫活性化遺伝子搭載ウイルスとの併用による、治療効果増強の可能性を明らかにした。異なる治療作用を有する複数の腫瘍溶解性ウイルスによる、革新的なコンビネーション免疫遺伝子・ウイルス治療開発が難治性がんの根治へとつながることが期待される。
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