研究課題/領域番号 |
19K09677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40264733)
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研究分担者 |
安藤 亮介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30381867)
安井 孝周 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70444966)
濱本 周造 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80551267)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 尿路結石 / 酸化ストレス / 細胞内シグナル伝達 / 腎尿細管細胞 / 結石形成 / HIF-PH 阻害剤 / マクロファージ / PHD阻害剤 / オートファジー / 低酸素応答 / Nrf2 / NF-kB |
研究開始時の研究の概要 |
これまで、私たちは腎尿細管細胞において、酸化ストレスが、転写因子NF-kBによるシグナル伝達経路を活性化させ、これに引き続いて、結石関連蛋白の発現を誘導し、結石形成が促進されることを明らかにした。近年、NF-kBの活性化を抑制し、細胞内の酸化ストレスの制御に重要な働きをもつ Nrf2の活性化が、生活習慣病の新たな治療戦略として注目されている。また、慢性疲労による酸化ストレスも生活習慣病の一因であることがわかってきた。本研究では慢性疲労によるNF-kBを介した細胞内シグナル伝達への影響を明らかにし、Nrf2 活性化による治療への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では酸化ストレスおよび NF-KB を介した細胞内シグナル伝達系の尿路結石への関与を調べ、Nrf2 活性化による治療への応用を目指した。COM結晶、シュウ酸、NOによる刺激は、腎尿細管細胞株(MDCK, NRK-52E)による酸化ストレスを増加させた。また、Nrf2の発現も漸増しており、酸化ストレスに対する反応と考えられたが、有意な結果とまでは言えない結果であった。 Nrf2発現制御により、酸化ストレスの抑制を介した尿路結石予防ができる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路結石は生活習慣病の一つであり、動脈硬化と多くの共通点をもつ。近年、NF-kBの活性化を抑制し、細胞内の酸化ストレスの制御に重要な働きをもつ Nrf2 (Nuclear factor E2 related factor 2) の活性化が、生活習慣病の新たな治療戦略として注目されている。さらに、酸化ストレスも生活習慣病の一因であることがわかってきた。本研究により、酸化ストレスおよび NF-kB を介した細胞内シグナル伝達系の尿路結石への関与が明らかにされ、Nrf2 活性化による治療への応用につながる可能性が示された。
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