研究課題/領域番号 |
19K09691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松原 昭郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 専門研究員 (10239064)
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研究分担者 |
亭島 淳 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (20397962)
安井 弥 広島大学, 医系科学研究科(医), 名誉教授 (40191118)
林 哲太郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 講師 (60612835)
井上 省吾 広島大学, 病院(医), 講師 (90457177)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 去勢抵抗性前立腺がん / 非翻訳RNAである転写超保存領域(T-UCR) / CRPC |
研究開始時の研究の概要 |
去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の生物学的メカニズムには不明な点が多く、喫緊の研究課題である。私たちは、本研究では、CRPC関連T-UCRを標的とした新たな診断・治療法の開発を行うため以下の順で研究する。[1]デジタルカウント遺伝子発現解析を用いたCRPC関連T-UCRの同定、[2]候補となるT-UCRのCRPCにおける発現解析、[3]CRPC関連T-UCRと薬剤耐性メカニズムの解析を行う。
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研究成果の概要 |
前立腺癌で高発現したUc.4+, Uc.63+, Uc3+を前立腺癌細胞株の22RV1とC42に導入した強制発現株を樹立し、細胞増殖や浸潤能を評価した。さらにRNAシークエンスを行ない、前立腺癌特異的なT-UCRの癌悪性化や去勢抵抗性獲得のメカニズムを明らかにする予定である。さらにMicrotubule-associated protein tau (MAPT)が、抗アンドロゲン療法抵抗性の症例や、抗がん剤耐性の症例で高発現していることを確認し、そのCRPCへの関与をUrol Oncol. 2020 May 16: S1078-1439(20): 30191-30195に論文報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)の生物学的メカニズムの解明と薬剤耐性の克服に関して、非翻訳RNAである転写超保存領域(T-UCR)の発現異常に着目した研究はほとんど報告がない。タンパク質をコードしない非翻訳RNA(ncRNA)の新しいカテゴリーとして注目されている転写超保存領域(Transcribed-Ultraconserved Region; T-UCR)は、生物種を超えて100%保存されるというユニークな特徴を持つ、特定のT-UCRの前立腺癌における発現異常が見出されたことからがん関連遺伝子としての働きが注目されており、今後のがん診断・治療においてT-UCRは重要な位置付けと想定される。
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