研究課題/領域番号 |
19K09698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
上田 紗弥 (伊藤紗弥) 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (90534511)
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研究分担者 |
上田 崇 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50601598)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70275220)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ユビキチン様タンパク質 / 精巣 / クロマチン構造調節 / ショウジョウバエ / 精巣腫瘍 / アンドロゲン / ユビキチン様タンパク |
研究開始時の研究の概要 |
精巣腫瘍は、若年で発症し社会的影響の大きい悪性腫瘍であるにも関わらず、明確な発癌制御因子が未同定であり発症メカニズムに関する知見の乏しい疾患である。本研究では精巣腫瘍発症の分子メカニズムを明らかにすることを目的とし、精巣で発癌制御への関与が推測される機能未知ユビキチン様タンパク質の分子機能解明を試みる。
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研究成果の概要 |
ショウジョウバエをモデル生物として用いた遺伝学的解析により、精巣で特異的に高発現するユビキチン様タンパク質が胚発生の初期から個体の生存維持に必須であることを明らかにした。精巣においてこのユビキチン様タンパク質の発現を低下させても生殖機能に顕著な異常は認められなかった。一方、精巣でユビキチン様タンパク質を発現低下させた雄の次世代個体は熱ストレス下での生存率が、発現低下させていない雄の次世代個体に比較し上昇することを見出した。 また、このユビキチン様タンパク質量の減少は、ポリユビキチン化タンパク質の増加・蓄積を促し、結果的にクロマチン構造の異常に繋がる可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、機能未知の精巣特異的ユビキチン様タンパク質が生体内で果たす役割の一端として、ポリユビキチン化タンパク質の量的制御によるクロマチン構造調節への寄与を示唆した。 これまでに加齢やストレスによる異常タンパク質の蓄積と発がんの相関は示唆されているもののその分子メカニズムに関しては不明な点が多く、本研究をさらに発展させることでがんの発生メカニズムに関する新たな知見が得られるものと期待される。また、雄性生殖細胞のエピゲノム情報が世代を超えて伝承されるメカニズムの一端を明らかにすることもできると考えられる。
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