研究課題/領域番号 |
19K09731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
望月 保志 長崎大学, 病院(医学系), 准教授 (40404256)
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研究分担者 |
大庭 康司郎 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (20593825)
宮田 康好 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (60380888)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 腫瘍学 / 腎細胞癌 / 薬物療法 / 治療効果 / 腎臓 / 鉄動態 / 悪性腫瘍 / フェロトーシス / 腎癌 / 新規治療戦略 / 新規治療薬 / 分子機構解明 / 治療戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
多くの癌治療は、癌細胞を細胞死に誘導し、抗腫瘍効果を発揮する。細胞死には、ネクローシスとアポトーシスが知られているが、鉄キレーターで細胞死が抑制される鉄に依存する細胞死=フェロトーシスが存在することが最近知られるようになった。 本研究では腎癌におけるフェロトーシスの病理学的役割を in vitro / in vivo 研究で網羅的に解析を行うことが目的である。癌治療において誘導される「細胞死」へのフェロトーシスの関与についての報告はなく、本研究が初めての解析となる。 本研究の成果は、腎癌を含む多くの癌種での細胞死、治療標的、予後予測の議論に新たな展開を与え得る有益な情報になると期待される。
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研究成果の概要 |
腎癌などの悪性腫瘍における病態あるいは病勢進行に、鉄あるいは鉄代謝といった体内の鉄動態が重要な役割を果たすことが、これまで明らかとなっている。また、鉄の依存する細胞死=フェロトーシスといった事象が存在し、腎癌における病理学的役割および分子生物学的機序への関与は不明な点が多い。そこで、腎癌におけるフェロトーシス関連因子の臨床病理学的特徴の解明を目指し、近年の主たる腎癌治療薬である分子標的薬あるいは免疫チェックポイント阻害剤の治療効果に関わるマーカーとなりうる可能性について探求した。また、関連因子として各種サイトカインの役割について解明を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
転移性腎癌などの進行腎癌の主たる治療には、分子標的療法あるいは免疫チェックポイント阻害剤を用いた免疫療法がある。近年、治療方法の改善により、進行腎癌の生命予後も以前と比較して改善している。ただし、多くの症例は、予後不良であり、フェロトーシスやフェロトーシス関連因子としてのサイトカインの動態の解明は、治療効果を予測する臨床的マーカーとなる可能性がある。さらに病理学的特徴と臨床的マーカーの関連性を占めることにより、適切な治療選択の可能性の幅が広がると考えられる。
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