研究課題/領域番号 |
19K09765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
吉江 幹浩 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (50434014)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脱落膜化 / 妊娠高血圧症候群 / 脱落膜 / オルガノイド培養 / 子宮内膜 / オルガノイド / 子宮内膜オルガノイド / 胎盤 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ヒト子宮内膜の生体環境を模倣するオルガノイド培養系を確立し、胞胚の着床や胎盤形成に不可欠な子宮内膜の脱落膜化のメカニズムを解明する。さらに、周産期の重要疾患である妊娠高血圧症候群(HDP)の病態発症機構を明らかにするため、このオルガノイド培養系を用いて“母体環境(脱落膜)が与えるHDP発症への影響”という観点から本病態にアプローチし、その予防法や治療法の手がかりを探索する。
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研究成果の概要 |
ヒト子宮内膜細胞を用いたオルガノイド培養系を作製し、脱落膜化における局所的なプロゲステロン代謝機構の重要性とプロゲステロン受容体膜構成因子の役割を明らかとした。また、胎盤絨毛を構成する合胞体栄養膜細胞への分化過程におけるプロゲステロン受容体膜構成因子1の発現低下が、分化・融合を促進し、妊娠の維持に寄与すること、この発現制御の異常はHDPの発症に関連することが推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体環境を模倣する子宮内膜オルガノイド培養系を利用し、子宮内膜における局所的なプロゲステロン代謝機構とプロゲステロン受容体膜構成因子1の役割を明らかとした。脱落膜化過程におけるこれらプロゲステロンシグナル関連因子の発現制御が、着床に向けた子宮内膜の機能的分化を促進し、さらに胎盤形成に関わる合胞体栄養膜細胞への分化・細胞融合を促進したことから、妊娠の成立・維持におけるプロゲステロンシグナル関連因子の発現制御機構の重要性が示唆された。子宮内膜・栄養膜の分化機構の異常と密接に関連するHDPの発症において本シグナル関連因子が治療ターゲットとなりうる可能性が推察された。
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