研究課題/領域番号 |
19K09769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
井平 圭 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (50813820)
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研究分担者 |
董 培新 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (50602504)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | B7H3 / 子宮体癌 / B7H3 / 体癌 / Endometrial cancer |
研究開始時の研究の概要 |
新規免疫チェックポイント分子B7H3は、癌細胞に対する免疫細胞の攻撃力を弱め、癌細胞悪性形質の獲得にも寄与する。B7H3の過剰発現に関わるmiR-26a/148b/199及び長鎖非翻訳RNA (HOTAIR) は、子宮体癌(体癌)で発現変動し、その発現制御によりB7H3の発現を抑えることで、免疫抑制環境を解除し、体癌細胞の悪性形質を抑制することによって、体癌の進展を抑えることができる。
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研究成果の概要 |
新規免疫チェックポイント分子B7H3は、癌細胞に対する免疫細胞の攻撃力を弱め、癌細胞悪性形質の獲得にも寄与する。本研究では、独自に樹立した高浸潤性亜株及び癌幹細胞様sphere細胞を用い、体癌細胞悪性形質の獲得におけるB7H3の役割とmiR-199aまた変異型p53によるB7H3発現の制御機構の解明を試みた。研究の結果、CTDSPL及びmiR-199aの発現低下、また変異型p53が、B7H3の高発現を引き起こし、下流のPI3K/AKT及びSTAT3経路を活性化することで、体癌細胞の悪性形質の獲得に寄与することが明らかになり、B7H3が体癌の新しい治療標的となりうることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体癌は最も頻度の高い婦人科悪性腫瘍の一つであり、患者数(特に若い世代)は年々増加傾向にある。体癌の進展に関わる分子基盤は十分には理解されておらず、依然として有望な創薬標的分子の同定は急務である。そこで、体癌において、癌の進展の促進に重要な役割を果たすB7H3を見出して、その関連分子経路を解明した。今後B7H3を標的することで、体癌細胞の転移能を阻害することができれば、体癌の新しい治療法を創出する可能性がある。
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