研究課題/領域番号 |
19K09785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2022) 国際医療福祉大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
河村 七美 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 非常勤講師 (70323152)
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研究分担者 |
佐藤 可野 国際医療福祉大学, 医学部, 助教 (00511073)
河村 和弘 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (10344756)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | CNP / 高齢不妊 / 卵胞発育 / アンチエイジング / 卵胞発育誘導法 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢女性では卵胞のFSH(Follicle stimulating hormone)受容体の発現が低下するため、既存のFSH製剤による卵胞発育効果は低い。CNP (C-type natriuretic peptide)はFSHシグナルの下流で卵胞発育を促進することから、高齢女性に対する卵胞発育効果が期待される。そこで、本研究ではCNPによる効率的な卵胞発育誘導法の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究は、CNPによる効率的な卵胞発育誘導法を開発し、高齢不妊女性の新規不妊治療法の創出を目指すことを目的とした。本研究において、マウスにおける卵胞発育誘導のためのCNPの至適投与量ならびにプロトコールを確定し、CNPによるマウスの卵胞発育誘導にSrc-STAT経路が関与していること明らかにした。また、CNPは高齢マウス卵胞でおこりやすい早期黄体化を防止する作用があることも明らかにした。さらに、高齢マウスへのCNP投与による卵胞発育誘導の妊娠に対する安全性を確認し、CNPは卵胞発育能のアンチエイジングに有用であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、これまで困難であった高齢女性の卵胞発育誘導に対する新しい治療法の基盤となるばかりでなく、CNPシグナルが卵胞発育に重要な働きをすることを初めて明らかにした。本邦のみならず、世界中の多くの国々で高齢不妊女性が不妊患者に占める割合が高くなっており、卵巣機能に対するアンチエイジングは生殖医療における最も重要な課題の一つである。本研究成果は、その解決の糸口となることが期待される。
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