研究課題/領域番号 |
19K09813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
池田 真利子 日本医科大学, 医学部, 助教 (10740988)
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研究分担者 |
明樂 重夫 日本医科大学, 医学部, 教授 (40231849)
根岸 靖幸 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50644580)
桑原 慶充 日本医科大学, 医学部, 准教授 (40373013)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 子宮内膜症 / 自然免疫 / 獲得免疫 / HMGB1 / アラーミン / 炎症 / 子宮内膜症性嚢胞 / 無菌性炎症 / 卵巣内膜症性嚢胞 / 内膜症性卵巣囊腫 / 発症機序 |
研究開始時の研究の概要 |
子宮内膜症は月経困難症、過多月経、性交痛、不妊症などの原因となり、女性のQOLを低下させる疾患です。発生機序は諸説あり、その詳細は未だ不明であるとされてきました。近年、免疫細胞が子宮内膜症発症に関与している可能性が唱えられてきています。手術により摘出した内膜症病変の一部を免疫学的観点から解析をし、その発症メカニズムを明らかにすることが目的です。
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研究成果の概要 |
卵巣内膜症性嚢胞では獲得免疫系であるT細胞の活性化を認めるとともに、HMGB1レベルが有意に亢進していた。これは、子宮内膜症性の炎症に獲得免疫系が関与する可能性が示され、また子宮内膜症性の炎症増悪にHMGB1が関連している可能性が示唆された。また、卵巣内膜症嚢胞では免疫抑制能を有する制御性T細胞とM2マクロファージの集積も認められた。以上より子宮内膜症性ではHMGB1などのアラーミンに起因した獲得免疫系の活性化と共に癌の発生母地となり得る抑制性の環境も構築されつつあることを示唆され更なる今後の研究に繋がる成果を得られたと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
月経困難症、過多月経、性交痛、不妊症など女性のライフクオリティを著しく損なう疾患である子宮内膜症の未解明な病態について、免疫学的アプローチを行うことによりその発症や増悪因子の可能性を見出すことが出来た。今後、治療方針の究明などに繋げていくことが出来れば、子宮内膜症に悩む多くの女性患者の生活の改善に寄与することが出来ると考えている。また子宮内膜症を患う女性の年代は多くが30-40代である。職種を問わず、これらの年代の女性のライフクォリティが上昇することは、社会の活性化に繋がる可能性も秘めていると思われる。
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