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セロトニンによる新たな男性不妊治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K09815
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

柴原 浩章  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80206143)

研究分担者 杉山 由希子  兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70847384)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード生殖医療 / 男性不妊 / 精子 / セロトニン / 受精 / SMAS / 精子パラメーター / 精子超活性化 / 精子受精能獲得 / 体外受精 / 男性不妊症
研究開始時の研究の概要

セロトニンは神経伝達物質の一つですが、卵丘細胞でも作られ、受精の場で精子機能の調節に関与します。セロトニンはハムスターやマウスの精子受精能獲得を促進すると考えられています。
ヒト精子でもセロトニンは運動速度を増加させますが、受精能獲得を惹起するかは不明です。そこでセロトニンがヒト精子の受精機能を促進するかを検討し、予想通りの結果を得ることができれば、男性不妊症患者に対して行う人工授精や体外受精の際に、培養液中にセロトニンを添加し、治療成績を向上させるかにつき検討する予定です。新たな男性不妊症治療法の開発に繋がることを期待しています。

研究成果の概要

ヒト凍結精子を融解しswim-up法の精子を用い、100mM濃度で5-HT(5-hydroxytryptamine,セロトニン)を添加した。経時的に精子を回収し精子運動解析装置システム運動率などを測定した。いずれのパラメータにおいても有意な変化は見られなかった。次に5HT受容体に着目し、蛍光抗体法にて局在を調べ3種のレセプターが精子に存在することが明らかになった。5HT受容体のインヒビター添加実験によりで5HT2A、5HT4、5HT6がヒト精子の運動率を低下させることが明らかになった。5HTの添加により運動率の上昇等の変化は認められなかったが、インヒビターの添加により抑制作用が認められた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

5-HT(5-hydroxytryptamine,セロトニン)は、必須アミノ酸であるトリプトファンから合成され、脳内の神経伝達物質としてよく知られている。5-HTはヒトの精子において受容体を介して作用し、精子運動解析装置システムでの観察研究により、精子運動性への影響があるという結果を得た。今後、男性不妊治療の1つとして5-HTに関係する治療に有用となりうる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ヒト精子の運動に対するセロトニン(5-HT)の影響2022

    • 著者名/発表者名
      表摩耶,長谷川昭子,赤田日向子,杉山由希子,脇本裕,藤ノ木政勝,柴原浩章
    • 学会等名
      第10回関西生殖集談会・第54回関西アンドロロジーカンファレンス合同研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ヒト精子におけるセロトニン(5-HT)レセプターの発現について2021

    • 著者名/発表者名
      表摩耶,長谷川昭子,赤田日向子,杉山由希子,脇本裕,藤ノ木政勝,柴原浩章
    • 学会等名
      第62回日本卵子学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒト精子におけるセロトニン(5-HT)の作用について2021

    • 著者名/発表者名
      表摩耶,長谷川昭子,赤田日向子,杉山由希子,脇本裕,藤ノ木政勝,柴原浩章
    • 学会等名
      第39回日本受精着床学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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