研究課題/領域番号 |
19K09817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
網田 光善 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, 医員 (30420061)
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研究分担者 |
斉藤 隆和 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期センター, 医師 (00272071)
石田 恵理 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期センター, その他 (00387078)
巽 国子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, 共同研究員 (10534860)
康 宇鎮 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, 研究員 (10647978)
宮戸 健二 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, 室長 (60324844)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 生殖補助医療(ART) / 卵丘細胞卵子複合体(COC) / Dysmature COC / 着床前胚染色体異数性検査(PGTA) / 生殖補助医療(ART) / 卵丘細胞卵子複合体(COC) / 着床前胚染色体異数性検査(PGTA) / 卵丘細胞卵子複合体 (COC) / 生殖補助医療 / 卵丘細胞・卵子複合体 / Dysmature卵子 |
研究開始時の研究の概要 |
生殖補助医療(Assisted reproductive technology: ART)において、採卵時の卵丘細胞卵子複合体(COC)の成熟度が治療成績(受精率、着床率、臨床妊娠率、生産率)に影響を及ぼすかを検討する。また、COCから得られた顆粒膜細胞のアポトーシスを解析することにより、調節卵巣刺激方法の違いが、COCの成熟度に及ぼす影響を検討する。本研究の最終目的は、COCの成熟度という簡便な指標を用いて、患者背景ごとに、より成功率の高い調節卵巣刺激方法と、妊娠率の高い移植胚の選択を行う方法を確立し、難治性不妊症患者の治療成績を向上させることである。
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研究成果の概要 |
生殖補助医療(Assisted reproductive technology: ART)における採卵時の卵丘細胞卵子複合体(COC)の成熟度分類は、肉眼的に行う簡便な方法であるが、これまでART成績の関連を調べた報告はない。本研究では、COCの成熟度をMature(M群)、Immmature(IM群)、Dysmature(D群)に分類し、ARTの成績との関連を調べた。D群では有意に臨床成績(着床率、妊娠率、臨床妊娠継続率)が低下した。D群は年齢、調節卵巣刺激法を問わずに発生し、胚の染色体異数性との関連は見られなかった。COCの成熟度分類はART成績を予測する良い指標となることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、COCの成熟度とARTの臨床成績が関連することが明らかとなった。臨床成績が不良であるDysmature COCは、これまでARTの臨床成績との関連が示唆されてきた女性の加齢、胚の染色体異数性とは関連がないことも示唆された。現在本邦では、ARTの成績向上のための着床前胚染色体異数性検査(PGTA)の有用性が検討されているが、今後さらに本研究をすすめDysmature COCの発生を予防する方法を検討することにより、異なるアプローチでさらにARTの成績向上を目指すことができる可能性がある。
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