研究課題/領域番号 |
19K09829
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
成瀬 勝彦 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70453165)
|
研究分担者 |
常見 泰平 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (20599831)
竹田 善紀 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (50825239)
中野 和俊 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (70805879)
赤坂 珠理晃 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90526724)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 妊娠高血圧腎症 / 妊娠高血圧症候群 / Danger Signal / 常位胎盤早期剥離 / Danger signal / 早産 / 胎盤 / 脳性麻痺 |
研究開始時の研究の概要 |
1)妊娠初期浸潤型絨毛細胞と満期胎盤由来の絨毛細胞を用いて、低酸素環境などで培養を行い、亢進する因子を証明する。 2)当科にストックされた妊娠高血圧症候群および正常妊娠の母体血清検体、ならびに新生児科の保存する臍帯血検体を用いて、各種因子の測定を行う。 3)ストレス下にある細胞からRNAを抽出し解析してその変動を検討し、疾患の病態発現の鍵となる下流の因子を見出す。 4)見出された因子について脂肪組織培養系に添加し、その炎症性因子が惹起されるかどうかについて検討する。 5)これら因子を抑制できる薬剤をデータベースから見出す。候補となる薬剤について上記の実験系、動物実験、可能なら発症女性で検討する。
|
研究成果の概要 |
研究分担者による脂肪組織培養における炎症惹起と抑制、かつそこにDanger Signalが関与していることを証明した論文が期間中に発表されたほか、代表者は期間中にその背景となる妊娠高血圧症候群の病型と常位胎盤早期剥離との関連についてビッグデータを用いて証明し、また日本腎臓学会での教育講演の機会も得た。一方、基礎的研究についてはCOVID禍による臨床のエフォートにより進捗が遅れており、2022年4月より代表者が異動した先でも研究が続行される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
妊娠高血圧症候群が妊娠初期の胎盤着床不全に端を発することが明らかとなり、児に対して胎児発育不全や常位胎盤早期剥離といった重篤な異常をもたらす原因として脂肪組織の炎症が関わる可能性を示し、そこにDanger Signalが関与していることが事前の仮説通り証明された。他方、本研究期間では発症予知やハイリスク群の発症予防、児の周産期予後改善につながる方策までは開発することが出来なかった。今後の研究にて証明していくための基礎的な知見を提示することができたと考える。
|