研究課題/領域番号 |
19K09881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
南 修司郎 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 医長 (00399544)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 人工内耳 / 脳科学 / 難聴脳データベース / Surface-based / 聴覚関連領域 / 加齢性変化 / 聴覚機能的結合 / 安静時fMRI / 脳機能画像 / 難聴 / 聴覚異常感 |
研究開始時の研究の概要 |
1 安静時fMRIと構造MRIの聴覚中枢ターゲット解析手法を用いて、聴覚関連領域の脳機能的結合と中枢聴覚伝導路のミエリン量に関する各年代コントロールデータベースを作成する。 2 聴覚疾患(感音難聴、耳鳴、聴覚情報処理障害)を対象に聴覚関連領域脳機能的結合と中枢聴覚伝導路ミエリン量を測定し、コントロールとのカットオフを策定する。 3 脳機能画像(安静時fMRI、構造MRI)技術を利用した聴覚中枢検査により聴覚疾患の診断、予後判定の前向き臨床試験を行う。
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研究成果の概要 |
人工内耳(CI)効果予測は臨床判断最適化に重要である。術前全脳3DT1強調MRI画像を用いた皮質表面ベースの形態学で効果予測可能か検証した。対象は両側70dB以上難聴患者64名(先天性難聴19名、後天性難聴45名)であった。Desikan-Killiany皮質アトラスで34の関心領域(ROI)皮質厚解析した。各ROI内皮質厚残差を年齢と東北メディカルメガバンク健聴対照群回帰線に基づいて算出し、CI装用効果と順位ロジスティック解析を行った。右半球6ROI、左半球5ROIとCI効果との間に有意な関連が確認。CI装用効果予測に皮質表面ベースの形態学が有望であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究では、人工内耳手術前のMRI画像を使って手術後の効果を予測する方法を検証した。64名の高度難聴患者を対象に、脳の特定領域の皮質厚さを分析し、CI効果との関連性を調査した。右半球6つ、左半球5つの領域とCI効果との間に有意な関連が見られました。学術的意義は、術前の脳画像を用いてCI効果を予測する方法が開発されたことである。社会的意義としては、予測手法が実用化されることで、患者と医師が手術のリスクや効果についてより正確な情報を持ち、適切な治療方針を立てられるようになる。また、効果的なCI手術で難聴患者の生活の質が向上し、社会参加が促進されることが期待できる。
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