研究課題/領域番号 |
19K09897
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
|
研究機関 | 近畿大学 (2022-2023) 奈良県立医科大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
山中 敏彰 近畿大学, 医学部, 教授 (90271204)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 平衡機能 / 重心動揺検査 / 下肢荷重 / めまい / 前庭障害 / 重心シフト / 平衡障害 / 重心動揺 / 側方位 / 体平衡偏倚 / 偏倚 / 姿勢歩行障害 / 平衡機能検査 / 荷重圧 / バランス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、前庭機能障害者の体平衡機能や転倒の危険性を知るために、身体が傾く方向と大きさを検出する、2方位重心動揺テスト(仮称)と2方位下肢荷重テスト(仮称)を開発する。身体中心を左右の足底基底面へシフトさせたときの左右下肢の足圧中心動揺と荷重量を測定して、身体偏倚の定量化を試みる。これらの新規検査法が、実際に身体の偏倚性をどれくらい検出できるか、そして前庭脊髄運動系の機能左右差をどれくらい検出できるかを明らかにし、今後、めまい平衡障害に対する有用な診断ツールとして汎用されるかどうかを検証する。
|
研究成果の概要 |
めまい平衡障害において、今回考案した下肢荷重平衡テストが新しい体平衡検査として有用か否か検証した。末梢性めまい症例を対象にして、直立姿勢で,開眼・閉眼で左右それぞれの足底にかかる荷重(Kg)を測定し、閉眼時の左右差について検討した。定常的な前庭機能障低下を有する持続性めまい疾患と有さない反復性めまい疾患に分けて検討すると,下肢荷重の左右比は、持続性めまい疾患で20%、反復性めまい疾患で10%となり、前者は後者に比べ有意に2倍近くの高い左右比を示した。 下肢荷重平衡テストは,前庭機能障害症例において、患側とその障害程度を定量化できる、新しい診断ツールとして期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において考案された下肢荷重平衡テスト(仮称)が、身体の偏倚性を正確に定量化して、前庭機能の活動性の左右差を検出する可能性が示唆された。本検査が実用化されれば、将来的には前庭障害の体平衡機能を調べるのに有用な検査法として一般診療で汎用される期待がある。
|