研究課題/領域番号 |
19K09939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
石井 俊行 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10643140)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | P2X受容体 / ATP / 網膜 / 網膜神経節細胞 / アマクリン細胞 / 視覚 / P2X3受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
P2X受容体はATPの受容体として、近年、痛みや味覚の受容、脳におけるシナプス伝達機構などに重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。P2X受容体は網膜においても広く発現が認められることから、視覚においてもP2X受容体の関与が考えられる。従来より網膜では、光情報は主にグルタミン酸が神経伝達物質として情報伝達を担うと考えられてきた。しかしながら、もしP2X受容体がこれに関与するならば、ATPをリガンドとした新たな光情報の伝達機構が存在することとなる。本研究は、網膜における光情報の伝達に関わるP2X受容体サブタイプの種類とこれを有する細胞、及びその伝達機構を明らかにしようというものである。
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研究成果の概要 |
我々は、網膜におけるP2X受容体の生理学的機能を明らかにすることを目的として研究を行ってきた。我々が同定したP2X受容体のうち、P2X3受容体について検討した。免疫組織化学、in situ hybridization、電気生理学的検討から、P2X3受容体は網膜神経節細胞やアマクリン細胞に発現が認められ、光の情報伝達においてP2X3受容体は、網膜神経節細胞の応答のS/N比を適切なレベルに調節していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中枢神経系におけるP2X3受容体の機能の理解に貢献するとともに、眼内でATP濃度の上昇が報告されている緑内障や加齢黄斑変性症などの疾患の新たな治療薬の開発につながることが期待される。
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