研究課題/領域番号 |
19K09947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
小林 顕 金沢大学, 附属病院, 講師 (20303274)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 角膜内皮移植 / レーザー共焦点顕微鏡 / 前眼部光干渉断層計 / DSAEK / DMEK / Endothelial keratoplasty / confocal microscopy |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、第一にデスメ膜と角膜内皮細胞層のみからなる角膜内皮シートを移植する角膜内皮移植術(DMEK)と新しく発見された角膜層であるDua層と内皮層を移植するPDEK術式の確立を行う。これらの術式は術後の視機能は極めて良好であり、拒絶反応がみられないメリットを有するものの、アジア人の眼の構造では技術的な難易度が極めて高いため、安定した術後成績を得るためのノウハウの獲得と専用器具の開発が求められている。第二に、DMEK/PDED術後角膜における微細な生体構造や角膜厚を含む角膜形状の異常について、レーザー共焦点顕微鏡や新型前眼部光干渉断層計などを用いた生体解析を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、レーザー共焦点顕微鏡と前眼部OCTを用いてDMEK後角膜の術後角膜の生体組織学的、形態学的特長の解析を行った。その結果、DMEK後の角膜厚は正常角膜と比較してより薄くなることが判明した。また、上皮を術中にそうはしたDMEK後には角膜神経が減少する可能性がありことを見出した。また、DMEKの術後合併症克服のために、イナミ社との協力により新たな器具の開発に成功した。また、アルコン社との協力によりNGENUITY3Dビジュアルシステムを用いた角膜内皮移植を確立した。さらに、OCT手術顕微鏡を用いたDMEK術式を開発し、より安全なDMEKが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な特色の第一は、本邦で最多数と思われる角膜内皮移植のこれまでの症例や経験を生かし、日本人における術中術後合併症の種類や発症頻度などについて明らかになった。また、アジア人特有の術中術後合併症を克服するための新たな術式の開発や専用器具の開発を行い、より安全な角膜内皮移植術(DMEK)が可能となった。また、レーザー生体共焦点顕微鏡や新型前眼部OCT、OCT手術顕微鏡等を駆使して、角膜内皮移植術後角膜組織の詳細な生体解析を行った。さらに、DMEK対するNGENUITY3Dビジュアルシステムの有用性が確認された。
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