研究課題/領域番号 |
19K09979
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
永井 紀博 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (10327611)
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研究分担者 |
小澤 洋子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (90265885)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 加齢黄斑変性 / マクロファージ / 脂質 / 高脂肪食 / 炎症 / 網膜 / 脈絡膜 / 網膜色素上皮 / 概日リズム / 脈絡膜血管新生 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢黄斑変性はわが国における失明原因の上位を占め、近年患者が急増している疾患であり、新生血管による出血や浮腫を生じる滲出型、神経萎縮が生じる萎縮型に分けられる。高脂肪食により加齢黄斑変性のリスクは約5倍に上昇する。興味深いことにマウスにおいて、活動時間帯である夜にのみ高脂肪食にアクセスできる個体は、高脂肪食を1日中自由に摂取できる個体と同程度のカロリー摂取にもかかわらず、肥満,高インスリン血症が緩和することが報告されており、概日リズムを利用した疾患予防という新たな概念が着目されている。本研究では食生活リズムと高脂肪食の加齢黄斑変性の発症における役割を解析し、黄斑変性の新た治療・予防法を探求する。
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研究成果の概要 |
肥満や高血圧を含むメタボリックシンドロームは加齢黄斑変性のような加齢疾患を誘発する。我々は脂質に着目し、脂質が加齢黄斑変性を誘発するメカニズムを解析した。高脂肪食を投与されたマウスでは酸化LDLがマクロファージや網膜色素上皮に蓄積していた。酸化LDLが蓄積したマクロファージでは、視細胞のリニューアルに必須である網膜色素上皮の傷害を介して、視機能障害を誘発した。マクロファージを除去すると炎症反応や高脂肪食により低下した視機能が回復した。高脂肪食はマクロファージを含む炎症を誘発することで加齢黄斑変性誘発sることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢黄斑変性はわが国における失明原因の上位を占め,近年患者が急増している疾患であり,新生血管による出血や浮腫を生じる滲出型,神経萎縮が生じる萎縮型に分けられる.加齢黄斑変性は加齢,喫煙,光,食生活,遺伝的素因など様々な要因によって生じる.食生活との関連も報告されており,高脂肪食により加齢黄斑変性のリスクは約5倍に上昇する.しかしながらそのメカニズムは不明である.今回高脂肪食投与により、網膜色素上皮と脈絡膜の炎症と視機能低下が生じ、脂質を蓄積したマクロファージが原因の一つであることが明らかになった。今後食生活や脂質に着目した加齢黄斑変性の制御の可能性を示した。
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