研究課題/領域番号 |
19K10014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
藤村 聡 順天堂大学, 医学部, 特任助教 (00517542)
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研究分担者 |
田中 里佳 順天堂大学, 医学部, 教授 (70509827)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂肪組織 / 血管再生 / 血管内皮前駆細胞 / 細胞移植 / 移植生着率向上 / 再生医療 / 脂肪組織移植 / 培養末梢血単核球 / 組織修復 / 乳房再建 |
研究開始時の研究の概要 |
乳がん患者乳房切除術後の乳房再建成績向上による患者QOL改善のため、脂肪組織とともに血管形成を誘導する自己末梢血単核球生体外増幅 (MNC-QQ細胞)を移植することで移植組織内に酸素、栄養の供給を行い、移植脂肪組織生着率の向上を目的とする。MNC-QQ細胞は当研究室で開発され飛躍的な血管・組織再生能の向上を実現し、既にヒトにおける安全性と効果性が示されている。本研究では安全性が担保されたMNC-QQ細胞を脂肪組織とともに移植することで高い正着率を示す新規脂肪移植法実用化の技術基盤として効果的な移植条件を検証しうるモデルマウスの確立を行い、効率が高く安全な移植法の確立と臨床応用を目指す。
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研究成果の概要 |
乳がん患者乳房切除術後の乳房再建成績向上による患者QOL改善のため、脂肪組織とともに血管形成を誘導する自己末梢血単核球生体外増幅(MNC-QQ)細胞を移植することで移植組織内に酸素、栄養の供給を行い、移植脂肪組織生着率の向上を目的として本研究を実施した。 マウス脂肪組織移植における脂肪生着率、血管形成の向上などを確認したのち、ヒト由来MNC-QQ細胞をヒト脂肪組織移植に用いる検討を免疫不全マウスにおいて実施した。この結果、移植脂肪組織の生着率の向上、血管密度の増加など脂肪移植におけるMNC-QQ細胞の効果が確認された。 この結果を基にヒトにおける再生医療臨床研究の実施準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において脂肪組織とともに血管形成を促進するMNC-QQ細胞を移植することで移植脂肪組織の生着率を向上する新規脂肪移植法の実用化に向けた技術基盤が確立された。 本研究の成果は乳がん患者乳房切除術後の乳房再建に留まらず、顔面半側萎縮症などの変性疾患・先天性疾患に伴う皮下軟部組織欠損,外傷後の皮下軟部組織欠損,HIV治療などによる薬剤性脂肪萎縮,乳房再建後小修正など脂肪組織を用いる再建術に広く応用が可能であり、移植成績の向上により患者QOLが改善する可能性がある。本研究の成果を基にヒトにおける再生医療臨床研究の実施準備を進めている。
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