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コラーゲン添加とマクロファージ誘導による新しい脂肪移植の方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K10015
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56070:形成外科学関連
研究機関東京医科大学

研究代表者

松村 一  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (80256263)

研究分担者 鈴木 知佳 (生川知佳)  東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (40809597)
小宮 貴子  東京医科大学, 医学部, 准教授 (00385105)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード脂肪注入 / 脂肪移植 / コラーゲン添加 / 血管新生 / マクロファージ / 乳房再建 / コラーゲンマトリックス / コラーゲン
研究開始時の研究の概要

脂肪移植時に血管新生や幹細胞活性に関わっているM2マクロファージの長期的な活性によって、生着良好な脂肪移植をもたらすかどうかを検討する。
このM2マクロファージの関与が明らかであれば、脂肪移植時にPPARγアゴニストを同時に投与することで、移植脂肪の生着率を高められるかどうかも検討する。

研究成果の概要

移植脂肪組織へのコラーゲン添加により、Adiponectin mRNA発現レベルを増加させ、組織学的に生脂肪細胞数の増加を認めた。また、VEGF mRNAレベルは増加傾向にあり、組織学的には新生血管の増加を認め、コラーゲン添加が移植脂肪組織における新生血管の増生に寄与している可能性が示唆された。また、コラーゲン添加は、移植脂肪組織中のM1・M2マクロファージを増加させることが示され、組織のリモデリングに寄与している可能性が示された。移植脂肪へのコラーゲン添加は、生脂肪細胞数の増加、血管新生の促進、マクロファージの誘導などを通して移植脂肪の生着率を増加させることが示された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂肪移植は比較的侵襲の少ない手術であり、、頭蓋顔面領域手術の術後や乳房切除術後の再建術などの様々な場面にいて広く行われている。しかし、現行の方法では1回の移植量が限られており、また、移植脂肪組織には血流がないことから、移植組織は阻血に陥り、その大半は壊死してしまうことから、生着が不安定であり、複数回の移植が必要となることが多い。また、その効果や合併症に関してもばらつきが大きく、術者の技量に左右されるという報告も多く見られ、現行の方法には依然改良の余地があると言わざるを得ない。今回の研究ではコラーゲン添加をすることでより生着を促す脂肪移植の研究に繋がった。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Adding collagen to adipose tissue transplant increases engraftment by promoting cell proliferation, neovascularization, and macrophage activity in a rat model.2021

    • 著者名/発表者名
      Suzuki C, Komiya T, Inoue H, Yoshimoto T, Matsumura H.
    • 雑誌名

      Int Wound J.

      巻: Online ahead of print 号: 5 ページ: 1102-1110

    • DOI

      10.1111/iwj.13706

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] コラーゲン添加による血管誘導を応用した脂肪移植について2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木知佳
    • 学会等名
      第31回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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