研究課題/領域番号 |
19K10016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
松峯 元 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (80598144)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 顔面神経 / 間葉系幹細胞 / 神経再生 / 人工神経 / 顔面神経麻痺 / 脂肪由来幹細胞 / 脱分化脂肪細胞 / 線維芽細胞増殖因子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では臨床使用可能な生体内分解性人工神経誘導管に、細胞ソース、バイオマテリアルを様々な組み合わせで封入したハイブリッド型人工神経を作成する。そしてどのような組み合せで作成したハイブリッド型人工神経が顔面神経不全麻痺治療に最も効果が高いかを、ラットモデルを使って組織学的、生理学的に検証する。さらに最適な組み合わせで作成したハイブリッド型人工神経をミニブタ顔面神経不全麻痺モデルに移植してその限界距離を測定し、自家神経移植と複合誘発筋電図、顔面神経スコアーを用いて生理学的に比較検討する。
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研究成果の概要 |
健側顔面神経と麻痺側顔面神経分枝に自家神経移植を行うcross face nerve graft(CFNG)は顔面神経麻痺の再建術式としてすでに確立されている。しかしながら同術式は患側神経再支配までに6ヶ月以上を要し、移植神経内での軸索伸長速度が低い症例では表情筋の萎縮により満足な結果が得られない。そこで我々はラットを用いたCFNGモデルを確立し、さらに脂肪幹細胞シートがCFNGの効果を促進することを報告した。そしてより臨床に近い大動物実験へ移行するために羊の顔面神経周囲の解剖、及び自家神経移植のドナー部となる腓腹神経周囲の解剖を徹底的に解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
顔面神経麻痺は突然健常者にも発生し、罹患者のQOLを著しく損なう。健側顔面神経と麻痺側顔面神経分枝に自家神経移植を行うCross face nerve graft(CFNG)は顔面神経麻痺の再建術式としてすでに確立されている。しかしながら同術式は患側神経再支配までに6ヶ月以上を要し、移植神経内での軸索伸長速度が低い症例では表情筋の萎縮により満足な結果が得られない。ラットを用いたCFNGモデルを確立し、さらに脂肪幹細胞シートがCFNGの効果を促進することを報告した。同法は顔面神経麻痺患者の病悩期間を短縮する新しい顔面神経麻痺治療となる可能性がある。
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