研究課題/領域番号 |
19K10034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
菅原 康志 自治医科大学, 医学部, 客員教授 (60260494)
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研究分担者 |
須永 中 自治医科大学, 医学部, 講師 (00406117)
吉村 浩太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 放射線治療 / 分割照射 / 再生治療 / 放射線障害 / 確定的障害 / 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線照射は健常組織に対して有害な確定的影響(萎縮・線維化・虚血等)を及ぼす。これらは長期的経過を以て、患者のQOLを著しく損ねるが、徐々に発症することから過小評価され、その病因・病態に関してはいまだに不明な点が多い。本研究は、治療目的の低線量の放射線照射による影響を精査することで、長期的に現れる確定的影響の病態を理解し、最適な条件下で幹細胞による再生療法を組み合わせることで、放射線照射の治療効果を維持しつつ、確定的放射線障害を予防・最小化し、生じた組織障害を正常化する治療法を開発することを目的としている。
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研究成果の概要 |
様々な線量の放射線照射による組織内幹細胞への影響を精査した。また、培養ヒト脂肪由来幹細胞(ASCs)に対して0.5 Gy~20 Gyの放射線を照射して、その影響を分析した。結果、ASCsは、2 Gy程度までは線量依存的に放射線照射の影響を受けるものの、それ以上において線量増加による影響はみられなかった。 動物実験においては、マウス背部皮膚に対して、皮膚の放射線照射後の経時的な変化を調査した。この結果、2 Gy程度の低線量放射線は、組織幹細胞に影響を及ぼすには十分であり、これが放射線による確定的影響の本質であると考えられた。また、放射線障害は、今後再生医療の重要な対象疾患になることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放射線治療における線量分割の影響を、周囲健常皮膚組織への確定的放射線障害と癌細胞への治療効果の両面において検証した報告は、前例がないものである。また、慢性放射線皮膚障害は、その病因・病態はおろか、動物モデルすら確立されていないのが現状である。さらには、多能性間葉系幹細胞による創傷治癒に与える影響についての基礎研究は、近年報告が増加しているものの、放射線障害モデルに対する再生治療の有効性を検証した報告は少ない。それらの面において非常に意義のある研究である。
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