研究課題/領域番号 |
19K10063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
齋藤 暁子 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (90722835)
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研究分担者 |
小野寺 晶子 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90637662)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 骨芽細胞分化 / RUNX2 / 疾患特異的iPS細胞 / 疾患iPS細胞 / ラミノパチー / 核膜タンパク質 / 鎖骨頭蓋骨異形成症 |
研究開始時の研究の概要 |
鎖骨頭蓋骨異形成症(CCD)はRUNX2遺伝子のヘテロ欠損変異に起因する骨芽細胞分化異常を伴う遺伝性骨疾患で、膜性化骨低形成などを呈するが、治療法はほとんど知られていない。一方、核膜タンパク質の異常はラミノパチーという一連の疾患群を引き起こすことが知られているが、骨組織でのラミノパチーの報告は無く、我々はCCDがRUNX2機能低下を介した核構造崩壊に伴う転写制御異常に起因するラミノパチーではないかと考えた。そこで本研究ではRUNX2の核膜構造制御を介した新たな骨芽細胞分化制御機構を解明するとともに、他のラミノパチーで試みられている薬剤がCCD治療薬として利用できるか否かについて検討する。
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研究成果の概要 |
骨芽細胞分化のマスター転写因子であるRUNX2のヘテロ遺伝子変異を有する鎖骨頭蓋骨異形成症患者由来iPS細胞を用いて、RUNX2による新しい骨芽細胞分化制御機構について検討を行った。その結果、RUNX2はiPS細胞からの骨芽細胞分化過程において、核膜タンパク質の発現を制御することで核形態を正常に維持し、さらにLamin Aとクロマチンとの結合を正常に機能させることで、骨芽細胞分化に関わる遺伝子群の発現を調節すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨芽細胞分化におけるRUNX2による核形態の維持は、その後の骨芽細胞分化に関わる遺伝子発現制御が正常に行われるために重要であると考えられた。これにより、RUNX2遺伝子変異に起因する鎖骨頭蓋骨異形成症(CCD)において、核膜タンパク質の異常によって引き起こされる疾患であるラミノパチーで使用される治療薬がCCDでも応用可能か検討できる。
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