研究課題/領域番号 |
19K10077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
大坂 利文 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (70514470)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Fusobacterium nucleatum / バイオフィルム / クォーラムセンシング / 大腸がん / 口腔病原体 / Fusobacterium nucelatum / バイオフィルム形成 / 細菌表面タンパク質 / 2D-DIGE / Fusobacterium nuleatum / 口腔細菌 / 腸内細菌叢 / プロテオーム解析 / シグナル分子 / AI-2 / Fusobacterium / 生活習慣病 |
研究開始時の研究の概要 |
腸内細菌叢のバランス異常は様々な慢性炎症疾患の病態形成に関与することが示唆されている。また慢性感染症である歯周病罹患者の口腔も、大腸に匹敵する細菌・エンドトキシン・炎症性メディエーターのリザーバーであり、歯周局所だけでなく全身の炎症性病変に関連しており、とくに歯周病は生活習慣病の病態進展に影響することが知られている。そこで本研究では、歯性病巣感染症と腸内細菌叢の変調との関連性を紐解くことにより、生活習慣病の発症・増悪化の新しい仕組みの解明を試みていく。
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研究成果の概要 |
口腔内病原体による異所性定着は常在細菌叢の構造および表現型の変性をもたらし、様々な全身性疾患の病態形成に関与していると考えられる。そこで本研究では、大腸がんと関連性があるFusobacterium nucleatumは、異種細菌間の相互作用によって、増殖能、代謝物動態、細胞表面構造、バイオフィルム形成能などの表現型を変化させることを明らかとした。また、Fusobacterium nucleatum においては、クォーラムセンシング分子の産生能や腸炎関連大腸がんモデルにおける大腸組織前がん病変(aberrant crypt foci)の誘発能が亜種レベルで異なることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病関連細菌の腸内移行は大腸がんの発症リスクを増加させることから、健康な口腔環境の管理は大腸がんの予防に寄与することが考えられる。また、異種細菌間の相互作用研究は、バイオフィルム感染症に対する新しい治療方法の開発に波及することが期待される。
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