研究課題/領域番号 |
19K10136
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
奥山 克史 朝日大学, 歯学部, 准教授 (00322818)
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研究分担者 |
松田 康裕 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (50431317)
玉置 幸道 朝日大学, 歯学部, 教授 (80197566)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | フッ化チタン / う蝕抑制 / グラスアイオノマーセメント / PIXE/PIGE法 / フッ化物局所応用 |
研究開始時の研究の概要 |
フッ化物の局所応用としてフッ化チタンによるう蝕抑制効果は報告されているが、安全に使用できる適切な酸性度や濃度が不明である。また、チタン存在下でのう蝕やチタン合金への影響が明確でないという問題もある。 本研究では1)局所的フッ化物応用に適正な酸性度、フッ化チタン濃度を確定させる。2)歯科材料へ混合させることによるう蝕への影響の評価。3)チタン合金への影響。を検討する。そのために、TMRやPIXE/PIGE装置、XPSなどを用い、各条件を設定したフッ化チタンによる脱灰抑制やフッ素など各元素(イオン)の歯質への浸透、歯科材料へ混合することによる影響や、チタン合金に対する変化などを分析、評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、日本ではあまり使用されていないフッ化チタンの歯科における幅広い応用を目指し、1)局所的応用における効果的な酸性度、濃度を確定すること、2)グラスアイオノマーセメントへ添加することによる効果、を検討することを目的とした。 その結果、フッ化チタン水溶液の濃度が0.5%の場合にう蝕抑制に効果を示す下限である可能性が示唆され、弱酸性から中性では酸性度による差を認めなかった。同じ酸性度であれば、同じフッ素濃度のフッ化ナトリウムよりう蝕抑制効果があることも示された。またセメントへ添加することで機械的性質の向上は認められなかったものの、う蝕抑制効果が促進されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科において様々なフッ化物が使用されているが、日本では余り使用されていないフッ化チタンの可能性に着目し、う蝕予防効果などを検討した。他の用途で高濃度の溶液が用いられているが、口腔内での使用を目指し低濃度における効果を検討し、濃度を提示することができた。また既存の材料に添加することで、さらなるう蝕抑制効果の促進が示唆された。これらの結果から、今後のう蝕予防の方法の一つとして提案できるものと思われる。
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