研究課題/領域番号 |
19K10142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
本津 茂樹 近畿大学, 生物理工学部, 名誉教授 (40157102)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Tooth Wear / エナメル質修復 / Er:YAGレーザー / ハイドロキシアパタイト / ハイドロキシアパタイト膜 / Er: YAGレーザー |
研究開始時の研究の概要 |
アンチエイジングとQOLの向上に寄与するために、未だ治療法や抑制・予防法が確立されていない第3の歯科疾患であるTooth wear に対して、新しく開発したエナメル質修復技術であるEr:YAG-PLD法が有効かどうかを調べることが本研究の目的である。そのために、本研究ではEr:YAG-PLD法で歯質上に作製した堆積膜のエナメル質欠損部分の修復効果の確認、Tooth wear から歯質を守る抑制効果の付与技術の確立、歯質上に堆積した膜の人工エナメル質としての長期口腔内安定性の評価を行う。
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研究成果の概要 |
未だ治療法が確立されていないTooth Wearなどの第3の歯科疾患治療に対するEr:YAGパルスレーザーデポジション(Er:YAG-PLD)法の有用性について検討した。エナメル質欠損部をハイドロキシアパタイト(HAp)堆積膜で修復した結果、現在の治療に用いられるレジンより高い硬度で欠損を修復できることがわかった。また、エナメルクラックもHAp堆積膜によって封鎖できることもわかった。さらに、小窩裂溝のシーラントにも使用できることを確認した。最後に堆積膜をフッ素化することで高い耐酸性を示すことが明らかになった。以上の結果から、Er:YAG-PLD法のTooth Wearに対する有用性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
未だ治療法が確立されておらず、また進行抑制あるいは予防法に関する知見も少ないTooth wear などの第3 の歯科疾患に対して、口腔内で直接歯質上にHAp膜を堆積できるEr:YAG-PLD法という新規治療・抑制法が、歯質と同素材によるエナメル質の欠損部分の修復、エナメルクラック部分の封鎖、さらには小窩裂溝のシーラントまで応用できることがわかった。これらの結果からEr:YAG-PLD法がアンチエイジングとQOLの向上に寄与できることが明らかになった。
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