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レジンを配合した覆髄剤が歯髄細胞におよばす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K10155
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57030:保存治療系歯学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

丁 羣展  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60812287)

研究分担者 西谷 佳浩  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60325123)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2019年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード覆髄剤 / ヒト歯髄由来細胞 / 歯髄細胞
研究開始時の研究の概要

深いう蝕を処置する時、歯髄はできる限り保存することが望ましい。水酸化カルシウム製剤を代表とする覆髄剤は、修復象牙質の形成誘導を目的として直接または間接覆髄に適用される。しかし歯質や充填材料との接着性が得られないため、辺縁漏洩を生じやすくなる。コンポジットレジン修復では、接着性があるが、象牙質への石灰化促進作用や修復象牙質形成の働きかけは失われる。レジンを配合した接着性覆髄剤を開発することによって、コンポジットレジン修復においても覆髄剤が適用可能となる。本研究は、レジンを配合した覆髄剤が歯髄細胞に対する影響および動物実験の生体反応についての研究である。

研究実績の概要

現在のコンポジットレジン修復では、覆髄剤は歯質や充填材料との接着性が得られないことから、辺縁漏洩のリスクを回避するために適用されない。本研究では、MTAの主成分であるポルトランドセメントにレジンを添加した、象牙質接着性および石灰化促進作用を有する新規接着性覆髄剤(以下、PT-resin)を含む、市販されている覆髄剤セラカルLC(BISCO Dental Products, USA)およびダイカル(Dentsply Sirona, USA)がヒト歯髄由来細胞DPCs(Dental Pulp Cells, AD010-F-RA, DV Biologics, USA)に対する影響について検討を行うことを目的とした。本研究の条件では、セラカルLC群では、PT-resin群と同様に24時間後では細胞数に有意な変化はみられなかったが、48時間後には細胞数の減少を認め、72時間後も細胞の増殖は認めなかった。一方ダイカル群では、24時間後の時点でPT-resin群・セラカルLC群より細胞数は減少し、その後も増加は認めなかった。培養72時間の時点ではコントロール群が最も細胞数が多く、次いでPT-resin群が多く、セラカルLC・ダイカルでは細胞数は有意に少なかった。このことは、pHの変化のほかに、覆髄剤から溶出されるイオンやモノマー成分などの別の要因がDPCsの生存に影響していると考えられる。今後、培地中のpH変化や材料の量や浸漬期間などの異なる条件でのpHの変化、カルシウム以外の徐放されるイオン・成分などについて検討を行うとともに、生体での歯髄組織への影響についても検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 2019 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-01-27  

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