研究課題/領域番号 |
19K10157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
加藤 幸紀 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (50281283)
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研究分担者 |
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90262203)
植原 治 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (00709248)
古市 保志 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (80305143)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | メタゲノム解析 / 歯周病治療 / 妊婦 / 切迫早産 / 消化管細菌叢 / 新生児 / プロゲステロン / エストロゲン / 口腔内細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔内の常在細菌叢が腸内細菌叢に及ぼす影響に注目が集まっている。歯周炎に罹患した妊婦では早産・低体重児出産のリスクが高まることが知られている。しかし、母親の口腔内細菌叢が子供にどのような影響を与えるのかについては十分に明らかとなっていない。我々は、歯周炎のない妊娠女性の口腔内細菌の中でビフィズス菌が増加し、さらにこのビフィズス菌は歯周病原細菌であるPorphyromonas gingivalisが口腔内に増加していると減少してしまうことを明らかにした。母親の健康な口腔細菌叢の維持が新生児の健康に果たす影響が大きいことは、医科歯科に限らず健康増進のための方策としての波及効果が高い。
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研究成果の概要 |
全身疾患のない正常分娩が予想される健常妊婦と切迫早産と診断された妊婦を被験者とし、歯周組織の炎症状況と女性ホルモン量を比較した、さらに、非刺激唾液、頬・膣・腸管粘膜組織の細菌叢を16S rRNA amplicon解析で比較した。切迫早産妊婦は健常妊婦に比して歯肉炎が増悪していた。さらに炎症症状が強いと子の在胎週数が短くなり、低体重児となることが示された。両群の口腔細菌叢構成に違いが認められた。これらの変化にはプロゲステロン量の低下が影響する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
母親の口腔細菌叢の全身と子への影響を検討し、母親の健康な口腔細菌叢の維持が新生児の健康に果たす影響について明らかにできれば、医科歯科に限らず健康増進のための方策としての波及効果が高い。
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