研究課題/領域番号 |
19K10167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
青木 茂久 佐賀大学, 医学部, 教授 (10448441)
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研究分担者 |
竹澤 俊明 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, グループ長 (50301297)
合島 怜央奈 佐賀大学, 医学部, 講師 (30756143)
山下 佳雄 佐賀大学, 医学部, 教授 (50322300)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 口腔粘膜再生 / 線維化 / 上皮化 / 舌粘膜再生 / 舌再生 / 瘢痕抑制 / 抗線維化 / 再生医療 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請研究の目的は、口腔組織の再生を最適化するデバイス実現に向けた作用機序の解明と治療効果の高性能化である。現在、国内外における口腔領域の開放創への標準的治療法は、人工真皮およびPGAシートの貼付であるが、組織再生機序の理解に基づく高性能化を目指した製品とは言い難い。一方、我々が完成を目指す『口腔粘膜再生ビトリゲルデバイス』は、①表面のバリア機能による疼痛抑制、②創部との優れた接着性による汚染防止に加え、③粘膜の上皮化促進と瘢痕拘縮の予防を同時に満足する画期的粘膜再生デバイスである。
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研究成果の概要 |
口腔悪性腫瘍は外科的切除が第一選択と考えられているが、舌や頬組織は、発語・摂食による粘膜面の伸展・収縮は避けることが出来ず、構音障害が必発する。舌癌は再発にて複数回の治療を要することも多く、高い疼痛緩和作用を示しながら、粘膜の再生を促進し、瘢痕拘縮を抑制する治療法の早期確立が喫緊の課題となっている。本研究では、コラーゲン新素材であるコラーゲンビトリゲルを用いて、新しい口腔粘膜再生デバイスを開発した。この新デバイスは、再生粘膜部の線維化を抑制し、筋線維芽細胞の出現を抑制した。今後も、製品化を目指しデバイス形状の改良と作用効果の解明を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、国内外で口腔領域に使用されている主な粘膜被覆剤は、コラーゲンスポンジとPGAシートである。近年、海外では屍体皮膚より得られるヒト無細胞化真皮基質が使用され、高い治療効果が示されているが、この製品は同種に由来する製品である。 我々が目指す口腔粘膜再生デバイスは、安定した品質でかつ安価に得られるブタ皮膚を原料とする。さらにテロペプチドを除去した医療用アテロコラーゲンを原料とするため、高い安全性も担保出来る。本研究において高性能化を目指すコラーゲンデバイスは、舌のみならず頬粘膜および歯周粘膜への応用も可能であり、革新的な口腔領域治療デバイスと成り得る。
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