研究課題/領域番号 |
19K10172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
森川 暁 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00424169)
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研究分担者 |
宮下 英高 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20445290)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 新規骨補填材 / 自家骨置換 / 骨誘導能 / 定量的骨欠損モデル / 顎骨欠損モデル / 骨誘導 / 間葉系幹細胞 / 骨欠損 / 破骨細胞による吸収 / 骨補填材 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、新規骨置換材を開発するためのベースとなる材料の検討と選定実験を通じて決定し、さらに生体に内在する間葉系幹細胞を再生させたい場所に誘導する「間葉系幹細胞誘導システム」を付与することで、動物由来材料から脱却した骨代謝能を有する幹細胞誘導型硬組織温存・再建・再生材料の開発を目指す。外部から細胞移植を行うことなく骨再生治療を達成することによって、1次医療機関から3次医療機関で使用することが可能でありながら様々な骨欠損部位や骨欠損形態に対応でき、最終的には口腔領域に限らず骨疾患を扱う形成外科や整形外科での実用を可能にする基盤研究を行う予定である。
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研究成果の概要 |
定量的骨形成能を評価するためのin vivo評価系を構築するため、マウスおよびラットでの定量的骨形成能を評価するモデルの確立に取り組んだ。現在新規骨補填材料の評価系を構築するべく、臨床で用いられている(適応が認められている)ガイストリッヒ バイオオス, b-TCP, 炭酸アパタイトを用いて、自家骨置換率を組織化学的に検証している。引き続き「抗菌性」、「臨床性操作性に優れた形状」、「高い自家骨置換率を達成するための骨誘導能」、「内在性間葉系幹細胞集積機能」を有した新規骨疾患治療用材料の開発を進めている状況である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨吸収疾患、骨欠損疾患に対する既存の骨補填材を用いた治療は、一定の効果を上げているものの、安全性や適応外使用、臨床的ハンドリングなどの改善点を多くかかえている。本研究では、骨リモデリング機能を強化させ、さらに生体に内在する幹細胞を再生させたい場所に誘導する「幹細胞誘導システム」を付与する幹細胞誘導型硬組織再建・再生材料の開発を目指した研究課題である。本研究における社会実装=「口から食べることによる健康寿命の延伸」を、全ての医療機関のすべてで実現できるように、外部から幹細胞を移植する細胞治療は行わず、動物由来材料に依存しない多機能型新規骨補填材の社会実用に向けた成果の一つを得られた。
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