研究課題/領域番号 |
19K10205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
三野 卓哉 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10625718)
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研究分担者 |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00225195)
大野 彩 (木村彩) 岡山大学, 大学病院, 講師 (20584626)
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60613156)
山下 徹 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60644408)
黒崎 陽子 岡山大学, 大学病院, 助教 (90759664)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 咀嚼運動 / 認知機能 / 脳由来神経栄養因子 / 血漿中BDNF濃度 / 唾液中BDNF濃度 / 脳由来神経栄養因子(BDNF) / 認知症 / 咀嚼 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,認知症の発症,進行過程を反映する客観的バイオマーカーとされている脳由来神経栄養因子(BDNF)に着眼し,ヒト高齢者において試験的咀嚼運動刺激が唾液や血液中BDNF濃度に及ぼす影響と,要介護高齢者における唾液や血液中BDNF濃度と咀嚼能力などの口腔関連因子との関連を明らかにする.さらに,軽度認知障害(MCI)患者を対象に前向きコホート研究を行い,BDNFを含めたベースライン時の唾液や血液に存在する認知症発症に関わる早期バイオマーカーを網羅的に探索する.
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研究成果の概要 |
ヒトにおいて,咀嚼運動刺激により唾液ならびに血液中の脳由来神経栄養因子(brain-derived neurotrophic factor; BDNF)濃度が上昇するか否かは現在までに明らかではない.われわれは,健常成人男性2名を対象に無刺激ガムを用いた60分の試験的咀嚼運動刺激を行い唾液,血漿中のBDNF濃度をBDNF ELISA kitにて測定した.その結果,60分の試験的咀嚼運動刺激では唾液,血液中のBDNF濃度の上昇は認めなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の認知症患者は増加の一途を辿っており,医療経済学的にも大きな社会問題となっている.咀嚼運動により血液中あるいは唾液中のBDNF濃度が上昇することが証明されれば,「咀嚼運動が認知機能を改善する(機能低下を抑制する)」という仮説の後押しになったが,60分の無刺激ガムを用いた咀嚼運動刺激程度では,刺激前後で血漿中,唾液中のBDNF濃度は上昇しない可能性が示された.
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