研究課題/領域番号 |
19K10217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小峰 太 日本大学, 歯学部, 准教授 (90287657)
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研究分担者 |
松村 英雄 日本大学, 歯学部, 教授 (40199857)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ジルコニア / 接着ブリッジ / 機械的維持装置 / 破壊強度 / 適合 / 接着 / 接着強さ |
研究開始時の研究の概要 |
ジルコニア接着ブリッジの前装材料にコンポジットレジンを用いることで、①陶材を焼成する際のジルコニアフレーム(特に支台装置)の変形、②費用(高価である)の欠点を解決できるという仮定を立てた。具体的には、熱サイクルが不要なコンポジットレジンをジルコニアフレームに築盛(レジン前装ジルコニア接着ブリッジ)することに着想した。さらに、コンポジットレジンは安価であり、技工操作も比較的容易であり、レジン前装ジルコニア接着ブリッジは国民に提供しやすい補綴装置となりうる可能性を有している。
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研究成果の概要 |
レジン前装ジルコニア接着ブリッジの口腔内での長期安定を獲得することを最終目的とし、レジン前装ジルコニア接着ブリッジの支台歯への良好な適合および安定した破壊抵抗、さらには長期間安定したジルコニアと支台歯との接着耐久性の獲得を目的とし、研究を実施した。その結果、以下の新たな知見を得た。①機械的維持装置のアルミナ粒子の粒径の大きさは,ジルコニアフレームと前装用コンポジットレジンとのせん断接着強さに有意に影響を及ぼした。②前装陶材の前装量が増加すると,片側型ジルコニア接着ブリッジの内面間隙変化量が有意に大きくなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金属をフレームとするレジン前装冠で使用されているリテンションビーズの様な維持装置をジルコニア接着ブリッジのフレームに付与することで、レジン前装ジルコニア接着ブリッジの安定した臨床経過が安定することが示された。これにより、レジン前装ジルコニア接着ブリッジの臨床術式、技工術式等の臨床応用に必要な示唆を得ることができた。熱サイクルが不要、安価、さらに技工操作も比較的容易なコンポジットレジンをジルコニアフレームに築盛することで、レジン前装ジルコニア接着ブリッジは国民に提供しやすい補綴装置となりうると考えられる。また、高騰している金属を使用せず、より安価な接着ブリッジの応用が可能と考える。
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