研究課題/領域番号 |
19K10234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
都築 尊 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (70330967)
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研究分担者 |
後藤 加寿子 福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 准教授 (60389418)
堤 貴司 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70736652)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | メカノストレス / 口腔粘膜 / 認知症 / 歯肉上皮細胞 / 口腔ケア / 認知機能 / 口腔上皮細胞 / イオンチャネル / アミロイド |
研究開始時の研究の概要 |
近年、口の中の刺激が認知機能低下を防ぐことが報告されているが、そのメカニズムの詳細は不明である。本研究では、口腔粘膜の刺激を感知するイオンチャネルに着目し、認知症の原因物質とされているアミロイドの形成経路への関わりを調べると共に、動物実験により学習・記憶行動を評価する。これらの結果から、認知症予防に繋がると考えられる温度変化や味覚を含めた口の刺激の種類を調べる。これらの成果は、歯科従事者が行う口腔ケアに際して、与える刺激の種類などに対して新しい提案に繋がることが期待できる。
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研究成果の概要 |
口腔粘膜の物理的刺激が、マウス脳内での認知症誘発物質の蓄積にどのように関わるかを調べた。口腔粘膜の物理的刺激により、歯肉上皮細胞は酸素欠乏時と同じ環境に置かれ、細胞の活性が上昇した。また、咬みあわせを悪くしたマウスの脳内では、海馬領域に認知症誘発物質の蓄積が起こり、行動実験によって認知症様行動がみられた。 これらのことから、口腔内の物理的刺激は、脳内の認知症誘発物質に影響を及ぼすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯の欠損の放置は認知症発症リスクを高めることが知られているが、かみ合わせが悪いことも認知症の発症リスクに関わることが本研究の結果から示唆された。また義歯を使用することや口腔ケアによる口腔粘膜の刺激は、口腔粘膜直下の細胞に伝えられる。本研究から、それらの刺激が表層の細胞活性を上昇させることがわかった。これらの細胞活性が、アミロイドβやリン酸化タウなどの認知症誘発物質の蓄積に関与するかもしれない。
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