研究課題/領域番号 |
19K10237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
吉田 和也 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (90263087)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 顎顔面痛 / 顎関節症 / 口腔顔面痛 / 慢性疼痛 / ボツリヌス毒素 / ボツリヌス治療 / 不随意運動 / 顎口腔ジストニア / ブラキシズム / 咀嚼筋 / ジストニア / 三叉神経痛 / ボツリヌス毒素製剤 / 翼口蓋神経節 / CAD/CAM / 口腔顎顔面痛 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の治療法で奏効しない口腔顔面痛の難症例は少なくない。最近、ボツリヌス毒素に鎮痛効果があり、中枢まで移行することが確認された。さらに、B型ボツリヌス毒素製剤が従来使用されてきたA型毒素製剤と比較して、疼痛に対してより効果的であると報告された。したがって、B型ボツリヌス毒素の難治性疼痛への有効性が推測される。申請者は顎口腔領域の筋過緊張に起因する様々な疾患をボツリヌス毒素によって治療してきた。本研究の目的は、世界に先がけて、B型ボツリヌス毒素製剤を口腔顎顔面領域の難治性疼痛に臨床応用し、トリプルマスク化した無作為化比較試験でその効果を実証することである。
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研究成果の概要 |
口腔領域の様々な疾患(顎顔面痛、顎口腔ジストニア、三叉神経痛、機能性不随意運動症、顎関節症、習慣性顎関節脱臼、口蓋振戦)に対してボツリヌス治療が有効であることを証明できた。口腔領域のボツリヌス治療による効果を客観的に評価することは不可能であったが、2020年にボツリヌス治療の効果をQOLも含めて評価できるスケール(Oromandibular Dystonia Rating Scale)を開発し、発表した。これによってより正確に治療効果を把握できるようになり、エビデンスの高い研究が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔領域の様々な疾患に対してボツリヌス治療が有効であることを証明できた。2020年にボツリヌス治療の効果をQOLも含めて評価できるスケール(Oromandibular Dystonia Rating Scale)を開発し、発表した。この評価表によってより正確に治療効果を把握できるようになり、エビデンスの高い研究が可能となった。今後、厚生労働省、製薬会社、患者の会とも連携して、わが国でのボツリヌス毒素製剤の適応拡大に向けて、治験を検討している。適応拡大ができれば、現在治療が困難な上記疾患の多くの患者にとって大きな福音となると考える。
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