研究課題/領域番号 |
19K10241
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
猪越 正直 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (90753715)
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研究分担者 |
野崎 浩佑 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00507767)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ジルコニア / インプラント / 積層造形 / 付加製造 / 骨芽細胞様細胞 / 二軸曲げ強さ / 骨形成能 / 結晶構造解析 / アルミナ強化ジルコニア / 微細構造解析 / 元素分析 / 生体活性 / 機械的強度 / Weibull分析 / X線回折 / 表面処理 / 生体適合性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、三次元造形(積層造形)を応用したジルコニア作製に最適な条件を解明し、それを基にジルコニア製インプラントを試作する。その後、ジルコニアインプラント体の表面形状が骨形成に与える影響といった生体適合性を評価することで、今まで全く明らかとなっていない積層造形によるジルコニアインプラントの性能について多角的な指標を用いて評価することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、積層造形したジルコニアの物性と骨形成能を評価し、ジルコニアインプラントに最適な表面形状を解明することを目的とした。物性について、積層造形ジルコニアの二軸曲げ強さは、従来法で製作したジルコニアのそれとほぼ同等であった。一方で、骨形成能について、積層造形ジルコニアはチタンと同等の細胞増殖能を示し、チタンと同等かそれ以上の分化能を示した。以上から、積層造形ジルコニアはインプラント材料として有用である可能性が示唆された。今後は、積層造形ジルコニアの生体活性を高めるような表面形状や表面性状を検討する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯科において、ジルコニアは切削加工にて製作される場合がほとんどであり、積層造形を歯科用ジルコニアインプラント製作に応用するための体系的な研究はほとんどなされていなかった。そのため、本研究にて得られた積層造形ジルコニアの基本的物性や生体適合性に関する情報は高い独自性を有し、有意義な情報となる。また、ジルコニアの積層造形法をジルコニア製補綴装置製作に応用すれば、一度に同時に大量の補綴装置を製作することが可能となるため、省力化につながり、歯科治療における医療経済的なメリットも大きい可能性がある。さらには、整形外科領域のジルコニア性人工関節への応用といった、医科他領域への波及効果を見込むことが出来る。
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