研究課題/領域番号 |
19K10246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
縄稚 久美子 岡山大学, 大学病院, 助教 (10379787)
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研究分担者 |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (00225195)
大野 彩 (木村彩) 岡山大学, 大学病院, 講師 (20584626)
大野 充昭 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (60613156)
秋山 謙太郎 岡山大学, 大学病院, 講師 (70423291)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | MRONJ / BMP-2 |
研究開始時の研究の概要 |
「薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)」の病態は不明な点が多く病態発生メカニズムの解明や治療法の開発が急務である.近年,MRONJの実験動物モデル(マウス)が開発され,生体内での骨芽細胞,破骨細胞,間葉系幹細胞の挙動を解析することが可能となった.一方,MRONJモデルマウスの抜歯窩において,大腸菌由来ヒト遺伝子組換え骨形成タンパク質(rhBMP)-2が強力な骨形成能を有していることが予備的検討により明らかになった.そこで,マウスMRONJモデルの抜歯窩に対するrhBMP-2局所投与の効果とその用量の検討後,MRONJの病態やrhBMP-2の効果機序の解明をマウスで,非臨床POC取得を目指したブタMRONJモデルにおけるrhBMP-2の応用を行う.
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研究成果の概要 |
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の病態はまだまだ不明な点が多い.そのため,明確な治療法は確立されておらず,病態発生メカニズムの解明や治療法の開発が急務である.我々は,強い骨形成能を有したBMP-2がMRONJの治療に有用でないかと考えた.実際,マウスMRONJモデルを作製し,抜歯窩にrhBMP-2を投与した.その結果,非移植群では,抜歯窩の骨形成は抑制されたが,rhBMP-2移植により,骨形成有意に促進された.以上の結果より,BMP-2はMRONJの新たな治療法になる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,骨吸収抑制薬の使用による大腿骨非定型骨折や外耳道骨壊死が報告され,骨吸収抑制薬は顎骨だけではなく全身の骨への影響が示唆されている.本研究で得られるMRONJ発症の理解および治療法の開発は,顎骨以外の全身の骨組織への影響の理解にもつながることは言うまでもなく,骨粗鬆症や大理石骨病などの全身性骨代謝性疾患の治療に十分応用が可能である.したがって,本申請研究による成果は歯科分野に留まることなく,医療分野全体へ広く貢献することは明らかである.
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