• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

進行性下顎頭吸収の新規治療法の開発に向けた生物学的メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K10257
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関東北大学

研究代表者

野上 晋之介  東北大学, 大学病院, 講師 (70573575)

研究分担者 高橋 哲  東北大学, 歯学研究科, 教授 (60226850)
飯久保 正弘  東北大学, 歯学研究科, 教授 (80302157)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード進行性下顎頭吸収 / 顎関節 / 顎変形症 / エストロゲン / サイトカイン
研究開始時の研究の概要

我が国において難治性疾患の一つに挙げられる、進行性下顎頭吸収の病態解明を目的としている。進行性下顎頭吸収は骨格性下顎後退症に対して行う下顎骨延長術や下顎枝矢状分割術といった顎矯正手術後に下顎頭が進行性に吸収する病態をいい、手術後の後戻りの原因の一つとなっている。その発症原因は不明で国内外で原因解明を目的とした基礎研究はなく、日常の臨床で対処法がないのが現状である。そこで今回、卵巣を摘出した家兎の顎関節腔にOvalbuminを注入し顎関節炎を発症させ、その顎関節部にメカニカルストレスを与え、それら家兎の顎関節腔内の滑液を分子生物学的に解析を行うことで未だ明らかになっていない病態を解明する。

研究成果の概要

オボアルブミンを注入し顎関節炎を発症させた家兎の下顎頭に圧縮刺激を与えると、下顎頭吸収を顕著に認めた。さらに顎関節滑液から炎症性サイトカインであるTNF-αを高率に検出できた。一方でオボアルブミンを注入し顎関節炎を発症させた家兎の下顎頭に伸展刺激を与えると、下顎頭吸収はわずかであった。このことから顎関節炎がある状態で下顎頭に圧縮刺激を与えると進行性に下顎頭が吸収することが考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

下顎頭吸収が生じる原因に過度な機械的圧縮刺激が原因と考えられている。さらに顎関節炎がある場合は、下顎頭吸収が進行性にみられることから、進行性下顎頭吸収の予防的観点として、顎関節炎を抑えることが重要なキーファクターと考えられた。さらに今回の研究より顎関節炎を引き起こし、顕著に下顎頭吸収が認められてていた顎関節滑液より炎症性サイトカインであるTNF-αが過剰に発現していたことから、このTNF-αの発現をいかに抑えるかが進行性下顎頭吸収の予防と治療につながるのではないかと考えられた。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 進行性下顎頭吸収(Progressive Condylar Resorption)の病態と臨床2021

    • 著者名/発表者名
      野上晋之介
    • 学会等名
      第31回日本顎変形症学会総会・学術大会 シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi