研究課題/領域番号 |
19K10269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安河内 篤 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (30724968)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ヘミデスモソーム / BP180 / 浸潤 / 口腔癌 / 非コードRNA / p53 |
研究開始時の研究の概要 |
ヘミデスモソーム構成因子のひとつであるBP180は、水疱性類天疱瘡の主要な抗原のひとつとして知られている。申請者は、現在までに行ってきた類天疱瘡の病態解明研究において、【類天疱瘡における基底膜構造の解離様式が、癌浸潤でみられる様式と類似している】ことに気付き、BP180が仲立ちする類天疱瘡と口腔癌発症の関連性について注視してきた。これまでに、各種ヘミデスモソーム構成因子が皮膚の創傷治癒や癌進展に関わっていることが証明されているものの、BP180については、その発現制御機構や癌の病態における役割は未解明のままである。そこで、本研究課題では口腔癌浸潤におけるBP180の役割を明らかにする。
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研究成果の概要 |
ヘミデスモソーム構成因子のひとつであるBP180は、ヒトの自己免疫疾患である水疱性類天疱瘡(BP: Bullous Pemphigoid)の主要な抗原のひとつとして知られている。本研究課題では、BP180が仲立ちする類天疱瘡と口腔癌発症の関連性について注視してきた。これまでに、各種ヘミデスモソーム構成因子が皮膚の創傷治癒や癌進展に関わっていることが証明されているものの、BP180については、その発現制御機構や癌の病態における役割は未解明のままである。そこで、本研究課題では、BP180の発現制御機構を解明することで、口腔癌浸潤におけるBP180の役割を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は「口腔癌進展におけるBP180の存在意義を明らかにすること」を目的として遂行された。正常および癌におけるBP180発現制御機構の解明とそれらの異同、また、癌組織におけるヘミデスモソーム非局在型BP180局在の実証とその機能解析を行うことで、BP180が制御する口腔癌の浸潤機構を新たに提示した。本研究成果によって、BP180が細胞運動調節に関与していることが証明されたことは、癌浸潤のみならず、ヘミデスモソームの解離が病態の主体である類天疱瘡や創傷治癒機転の解明にもつながり、様々な疾患に対する新たな治療標的を提示することに繋がった。
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