研究課題/領域番号 |
19K10295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
李 昌一 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60220795)
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研究分担者 |
小松 知子 神奈川歯科大学, 歯学部, 准教授 (20234875)
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | MCI / 認知症 / 唾液 / 酸化ストレス / 抗酸化物質 / 電子スピン共鳴法 / 活性酸素種 / ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
認知症高齢者の数は、2012年で462万人と推計され、MCI(正常でもなく認知症でもない正常と認知症の中間、いわゆるグレーゾーン)が約400万人と推計されている。また、MCI・認知症は近年多数起きている災害によって起こる災害関連死にも深く関与する。本研究は非侵襲的で簡便に採取できる唾液を用いて、MCI・認知症の評価法を確立し、災害関連死を含めたMCI・認知症予防に役立つ評価法を開発する研究である。
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研究成果の概要 |
健常被験者(21-68歳)のMOCA-J(認知機能試験)を行い、並行して唾液における活性酸素種(ROS)の役割解明を電子スピン共鳴(ESR)法を用いた抗酸化能(ROS消去能)を用いて試みた。その結果、MOCA-J によるMCI・認知症患者と健常者を比較して、活性酸素種の唾液抗酸化抗酸化能評価との相関が見られるデータが得られた。今後災害関連疾患を含めた臨床応用可能なスクリーニングの準備のための臨床的基盤が整えられた。また、優れた抗酸化物質としてこれまで確認していたビタミンCのMCI・認知症患者における臨床応用可能な有用性を唾液抗酸化評価解析からも確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MCI・認知症を評価するマーカーはあるが、酸化ストレスの面から評価した研究、とくに、ROSの直接的な評価と抗酸化能評価を唾液を検体として行った研究は皆無である。さらに、最終的本研究で得られたMOCA-J によるMCI・認知症患者と健常者を比較して、活性酸素種の唾液抗酸化抗酸化能評価との相関が見られる研究成果データが得られた。この唾液抗酸化抗酸化能評価をこれまでのかかりつけ身体科医では対応しきれなかった症例を歯科医師が補う形でMCI・認知症などの予備的評価を行えれば、歯科医師がMCI・認知症予防などの認知症のゲートキーパーとなる可能性を示唆できたので、今後意義深い評価になると考えている。
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