研究課題/領域番号 |
19K10350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大廣 洋一 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (40301915)
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研究分担者 |
北村 哲也 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (00451451)
樋田 京子 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (40399952)
長谷部 晃 北海道大学, 歯学研究院, 教授 (90281815)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 口腔がん / 舌がん / リンパ節転移 / 口腔常在菌 / 悪性化 / 悪性形質獲得 / 転移能獲得 / 頸部転移 / リンパ節転移メカニズム / 転移 / 予後予測マーカー |
研究開始時の研究の概要 |
口腔がんの発生頻度は全がんの1-2%程度だが,近年増加傾向にあると言われている.手術療法,放射線治療,化学療法を含む集学的治療により治療成績の向上が図られているが,頚部所属リンパ節転移ならびに肺などの遠隔臓器転移を来した症例では予後不良である.現在,転移予測については原発腫瘍の浸潤様式や深さなど臨床的・形態学的特徴に依存せざるを得ず不十分である. 本研究では,近年口腔がんの悪性化に関与すると考えられている口腔常在菌に注目し,口腔がんの頚部リンパ節転移能獲得における役割を検討し,新たな予後予測マーカーとなる可能性を検討する基盤研究を行う.
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研究成果の概要 |
転移リンパ節に細菌由来の核酸が存在するか,病理組織学的に転移陽性ならびに陰性のリンパ節から核酸を回収し細菌由来の16S rDNAの発現を確認した.陰性5例中では1例のみ,陽性5例中4例で16S rDNAの発現を認めた.また,病理組織学的転移陽性または転移陰性の診断と,16s rDNAの発現の相関を検討したところ,正確度は69.2%,感度は57.1%,特異度は83.3%で,特異度が高い結果となった.また,原発巣からは細菌由来の16s rDNAは検出されなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回検討した手法では,例数は少ないものの転移しなかった舌がん原発巣の深部で細菌由来の核酸は検出されなかったが,病理組織学的に転移陽性と診断されたリンパ節5個中80%で,また転移陰性と診断されたリンパ節5個中20%で細菌由来の核酸が検出された.さらに症例を増やして原発巣深部における細菌の存在と,転移リンパ節中での細菌の存在とを比較検討することで,口腔常在菌が口腔がんの悪性化に関与するか明らかになると,経過観察中の注意喚起を促し予後改善に繋がる可能性が示唆された.
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