研究課題/領域番号 |
19K10367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
片倉 朗 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10233743)
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研究分担者 |
菅原 圭亮 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (10506926)
別所 央城 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30433973)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 口腔癌 / バイオマーカー / コリン / コリントランスポーター / 口腔扁平上皮癌 / 細胞増殖 / 扁平上皮癌 / メタボローム解析 / OPMDs / liquid biopsy / 唾液 / プロテオーム解析 / 多重蛍光染色 / 多重染色 / メタボローム |
研究開始時の研究の概要 |
a.口腔癌患者の唾液中に特徴的に発現する代謝物の再現性の検証、b.患者の口腔癌(舌癌・歯肉癌)の切除標本からの組織採取と保管、c. TSA多重染色による癌組織におけるバイオマーカー候補物質の共局在の観察、d.バイオマーカー候補とする代謝物質の組み合わせによる口腔癌識別能力の多重ロジスチィック解析、e.バイオマーカーの組み合わせによるカットオフポイントの検証の上記を進めて遂行していく。
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研究成果の概要 |
近年、様々ながんにおいてコリンの代謝過多に伴うcholinetransporter-like protein1(以下:CTL1)と細胞増殖能の関連性が注目されている。本研究では、口腔扁平上皮癌組織におけるCTL1の局在を確認し、CTL1と細胞増殖能との関連を検証した。結果として、我々は口腔扁平上皮癌細胞ならびに口腔扁平上皮癌組織でCTL1の高発現を明らかにし、細胞増殖能を有する細胞ではCTL1の産生増加や細胞膜への輸送亢進に関連している可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コリンは細胞膜の合成に必須であり、コリントランスポーター (choline transporter-like protein1:CTL1) によって細胞内へ取り込まれることが知られている。癌細胞の活発な細胞増殖においてコリンの需要が高まることから、癌組織内でのCTL1が高発現していることが考えられる。本研究では、口腔扁平上皮癌においてCTL1の高発現を認めた。今後は口腔扁平上皮癌におけるバイオマーカーの候補の可能性はあるかについてさらなる研究を行う予定である。
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