研究課題/領域番号 |
19K10369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
岡 俊哉 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (90213909)
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研究分担者 |
今井 あかね 日本歯科大学新潟短期大学, その他部局等, 教授 (60180080)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フコイダン / エンドトキシン / シクロオキシゲナーゼ / 抗腫瘍作用 / オーラルヘルスケア / コラゲナーゼ / 抗菌性 / NSAIDS / 非ステロイド性抗炎症薬 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は細胞生物学的な視点から、フコイダンが再発性アフタ、白板症、紅板症、扁平苔癬などの前癌病変や口唇ヘルペス、外傷などに極めて有用であるという臨床的効能を裏付ける実験結果を示し、フコイダンの有用性と生理作用を関連付け、詳細な作用機序の一端を解明することで口腔領域、特に高齢者の口腔内の健康維持と疾病予防貢献することを目指している。そのため、フコイダンの臨床的効能に関連した物質との相互作用、口腔内の細胞に対する作用の詳細を調べる。
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研究成果の概要 |
有用生物材料であるフコイダンをあらたに口腔医療へ応用することを強く後押しする、細胞生物学的根拠を得るための研究を行った。フコイダンは①グラム陰性菌に由来する内毒素、エンドトキシンを中和する、②非ステロイド系抗炎症剤の標的酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX-1、COX-2)の活性阻害を示し、抗炎症作用を発揮可能である。③コラゲナーゼ阻害活性を示し、フコイダンが皮膚老化の予防に役立つという主要な結果を中心に④ヒト培養細胞を用いた基礎実験からのデータを加えフコイダンの有用性を裏付ける多数の結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フコイダンは多様な生理作用を持つ上に海藻由来の天然成分であり極めて安全性も高い。特に高齢者の口腔内の健康維持や予防に最適な天然成分であるとの考えが確固たるものとなった。フコイダンの作用機序を基礎科学的な見地から解明を試みた研究の結果、内毒素の中和や代替ステロイド活性、ヒト培養細胞を用いた基礎実験から得られた結果はフコイダンの有用性を示している。得られた結果は口腔医療への新たな応用を推進するという形で社会に貢献可能と考えている。
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