研究課題/領域番号 |
19K10375
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
清流 正弘 東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (80510023)
|
研究分担者 |
山本 照子 東北大学, 歯学研究科, 名誉教授 (00127250)
井田 裕人 東北大学, 大学病院, 医員 (20746979)
佐々木 聡史 東北大学, 大学病院, 助教 (70792141)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 歯科矯正学 / 歯科矯正用アンカースクリュー |
研究開始時の研究の概要 |
現在のチタン合金製歯科矯正用アンカースクリューは、植立の際に隣在歯歯根の損傷を起こす危険性、破折などの強度の問題、治療中の動揺や脱落などの問題がある。これらの問題点を改善するには、スクリューの太さや長さを減じること、高い強度を有すること、オッセオインテグレーションが高いことなどが必要である。本研究は、高強度純チタン製歯科矯正用アンカースクリューのプロトタイプを作製し、ビーグル犬の顎骨内における安定性や機械的特性について、既存のチタン合金製歯科矯正用アンカースクリューと比較、検討し、臨床応用へ橋渡しすることを目指す。
|
研究成果の概要 |
高強度純チタン製歯科矯正用アンカースクリュー(PPTi)は矯正歯科臨床で用いることが可能なレベルの機械的特性を有することが明らかとなった。また、ビーグル犬顎骨においてPPTiはチタン合金製歯科矯正用アンカースクリューよりも高い安定性を示し、荷重を加えても高い安定性を示すことが明らかとなった。さらに、PPTiとチタン合金製歯科矯正用アンカースクリューを植立したビーグル犬の血液の2群間において、血液中の含有元素濃度に有意差は認められなかった。以上のことから、PPTiのプロトタイプは、ビーグル犬顎骨内において高い安定性と安全性を示すことが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の歯科矯正用アンカースクリューには、植立の際に隣在歯歯根の損傷を起こす危険性、スクリュー破折などの強度の問題、矯正治療中の動揺や脱落などの問題がある。これらの問題点を改善するには、スクリューの太さや長さを減じること、高い強度を有すること、骨組織とのオッセオインテグレーションが高いことが必要である。本研究により、高強度純チタン製歯科矯正用アンカースクリューのプロトタイプは、ビーグル犬顎骨内においてチタン合金製歯科矯正用アンカースクリューよりも高い安定性と安全性を示すことが明らかとなり、現在の歯科矯正用アンカースクリューが抱えている問題点を解決できる可能性があることが示された。
|