研究課題/領域番号 |
19K10409
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
前田 綾 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (10457666)
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研究分担者 |
大賀 泰彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (40780002)
古川 みなみ 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (00806474)
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (80295807)
菅 真有 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (50779973)
上村 修司 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 准教授 (60448561)
井戸 章雄 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30291545)
中川 祥子 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60865301)
大迫 佑季 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (30896999)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食道知覚 / 炎症性メディエーター / ブラキシズム / 咬筋活動 / 胃食道逆流 / 食道内酸刺激 / ストレス物質 / 胸焼け / 炎症反応 / ストレス / 精神的ストレス / 症性メディエーターの動態 |
研究開始時の研究の概要 |
胃食道逆流症はブラキシズムの有力な危険因子であることが明らかとなり、ブラキシズムの発症メカニズムの詳細な解明が急務となっている。最近、胃食道逆流症で認められる胸焼けなどの食道知覚過敏には、酸刺激で産生される炎症性メディエータ-の増加が関与していることが示唆されている。本研究では、炎症性メディエーターの動態による食道知覚の変化が覚醒時のブラキシズムを発症させるという仮説を立証することである。これが解明されれば、ブラキシズムの新たな原因が特定でき、その治療により患者のQOLの向上に寄与することができる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、炎症性メディエーターの動態による食道知覚の変化が覚醒時のブラキシズムを発症させるという仮説を立証することであった。食道内への酸注入後に咬筋活動が有意に増加し、胸焼け等の症状が発症し、唾液分泌量と嚥下回数が有意に増加した。対象者が少ないため、さらに増やして、炎症性メディエーターの解析を含めた結果を考察し、発表および論文執筆する予定である。また、日中の咬筋活動の増加には、ストレスよりも酸刺激の方が重要な因子であること、触診時の咬筋圧痛がある者は、日常のクレンチングの頻度が高く持続時間も長いことなども明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃食道逆流症はブラキシズムの有力な危険因子であることが明らかとなっており、ブラキシズムの詳細な発症メカニズムの解明が急務である。今回の研究成果により、食道内酸刺激による胸焼けなどの不快症状が増加し、咬筋活動や唾液分必量および嚥下回数が増加したことから、酸刺激による食道知覚がブラキシズムに関与していることが示唆された。しかし、炎症性メディエーターについては解析中であり、これらの関連が明らかになれば、ブラキシズムの新たな発症メカニズムを特定できる可能性がある。また、覚醒時ブラキシズムの関連因子の重要度や顎関節症状との関連を明らかにし、ブラキシズムや顎関節症の予防に繋がる知見を得ることができた。
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