研究課題/領域番号 |
19K10425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 日本歯科大学新潟短期大学 (2021) 日本歯科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
小松崎 明 日本歯科大学新潟短期大学, その他部局等, 学長 (60256980)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | オーラルフレイル / 赤外線サーモグラフィー / 近赤外分光法(NIRS) / 介護予防 / 口腔機能向上 / 唾液腺マッサージ / サルコペニア / 口腔機能向上訓練 / 熱画像評価指標 / NIRS / 口腔内温度 / 食感覚 / サーモグラフィー / フレイル / NIRS |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らが継続的に実施してきた、赤外線サーモグラフィー熱画像と携帯型NIRSを組み合わせた複合指標の検証結果を基礎として、本研究では新たに口腔内からの熱画像評価を加え、唾液分泌機能を含めた包括的な口腔機能の低下、オーラルフレイルの抑止対策に必要なエビデンスを構築する。 特に口腔内赤外線熱画像の測定に必要な、超小型赤外線サーモグラフィーを中核とした、頬部口腔粘膜熱画像の評価システムの構築を試みる。 また、並行して唾液腺マッサージ用ゲルを試作し、唾液分泌機能の向上だけでなく慰安的効果までを包括した、オーラルフレイル抑止対策を検討する。
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研究成果の概要 |
顎口腔サルコペニアを背景としたオーラルフレイルの前兆的変化を把握する目的で,口腔内外の両面から赤外線サーモグラフィーと、近赤外分光法(NIRS)を併用し、機能評価指標として活用できる可能性を検証した。健常者群と高齢者群で冷却後の昇熱度(2分値、5分値)を比較した結果、健常群口腔外の2分値が3.34と最高値を示した。5分値では健常者群、高齢者群ともに口腔内の方が高値を示したが、温度変化速度は口腔外の方が120秒までは高い傾向を示した。NIRSの結果からも、冷却によるTotal-Hbの低下と、温度回復(Total-Hb:0.1a.u.、Oxy-Hb:0.05a.u.)が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平成18 年4 月の介護保険制度改正では、予防重視型システムへの転換がはかられ、口腔機能向上を含めた6つの介護予防サービスが提供されるようになった。日々の食事を支える口腔機能向上対策は、「明るく活力ある超高齢社会」に貢献し得ると科学的にも証明され、健康寿命の延伸や健康格差の縮小に向けて社会的要請も大きいテーマである。本研究から得られた成果は、顎口腔機能と関連支持機能を簡易な方法でモニタリングし、オーラルフレイルを抑止する新たな手法と、機能訓練の新たな評価指標を提供するものであり、今後の歯科領域からの介護予防対策の検討に必要な新知見を提供するものである。
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